Officeの小技⑤TEXTJOINで膨大なAND条件式を簡単に作る
ご挨拶
最近ＬａＱ(ラキュー)というパズルブロックが楽しいです。
長男が楽しそうに剣やら馬やら作っています。
自分も子供の頃にＬａＱに出会っていたら、数学の図形問題で
躓かなかったかもしれない…
TEXTJOIN関数って何？
こちらについては前回の
Officeの小技④TEXTJOINで文字列結合をラクに
をご参照ください。
https://note.com/kankare/n/n2b1fecb2701f
本編
さてさて、では本編に参りましょう。
登場人物のご紹介
今回は二人の登場人物に説明を手伝ってもらいます。
拙著
『毎週のExcel集計 手作業コピペをやめたら速度１２倍になった件』
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に登場した以下のお二人です！
本編開始！
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補足その１「CONCAT関数でも実現可能」
今回の内容はCONCAT関数でも同じことができます。
ただ、個人的にはTEXTJOIN関数での実施をオススメします。
CONCAT関数よりもTEXTJOIN関数の方ができることが多いためです。
また、覚える関数は少ない方がよいと思いますので。
補足その２「別解あり」
今回の件は膨大な別解があると思います。
・COUNTIF関数を使う
・SUBSTITUTE関数でゼロイチに置換してSUM関数→IFで>0
などなど…。
今回、TEXTJOIN関数での解決方法をご紹介した理由は
「計算が苦手な人に少しでもわかりやすくしたい」と考えたためです。
上記のCOUNTIF関数等の別解はどうしても数値的な計算が登場します。
シンプルに「文字ぜんぶくっつけて空白だったら出張ナシ」という
数値を一切意識しない解決策を作りたかったねらいがあります。
本編（テキストのみ）
本編が画像ファイルですので、以下にテキストの原稿を記載します。
※内容は同じです。検索用にどうぞ。
ハリオ：うーん―――。あ―――――。
どうしよう…
ス マ：どうしたのハリオ君？わかりやすく頭を抱えて？
ハリオ：あ、スマさん。お疲れ様です。
いや実は困ってまして。
ハリオ：部長から
「社内で出張が無い人の旅費について予算を検討したい。
ついてはここに３年分（３６か月分）の出張アリ・ナシの
明細があるから、１回も出張が無かった人の一覧をパパっと
作ってくれんかね？あ、明日までね。」
って言われたんです。
ス マ：あらあら、大変ね。どこで躓いてるの？
ハリオ：社員別に３年（３６か月）分の出張アリ・ナシを１列１か月で
３６列に並べるところまではできたんですよ。
出張アリが「〇」出張ナシが「（空白）」です。
ス マ：お、頑張ったわね。あと少しじゃない？
ハリオ：そうなんですけど…。
３６列全部が「空白（＝出張無し）」の場合に
最後の（ＡＯ列）「出張アリ・ナシ」へ
「出張ナシ」を表示する関数で悩んでます。
ハリオ：パッと思いついてるのはIF関数です。
IF(D3=””, IF(E3=””,,…)というように36か月分、IF関数を書けば
良いのかなと思いました。
なので、試しに最初の２列（Ｄ列とＥ列）で
IF関数を書いてみたのですけど…。なんだか見づらくて。
ス マ：うーん確かに。ゴチャゴチャした感じがするわね。
２列だけでこれだから、３６列をこの書き方で書くのは
ちょっとツラいわね。
IF関数で３６列チェックするのではなくて、
３６列の値を繋いだ値をIF関数でチェックするのはどう？
ハリオ：なるほど！こんな感じですね？
まずは最初の２列（D列、E列）だけで書いてみました。
ハリオ：あー、あとは３６列を「＆」で繋ぐ作業がなければ楽なのになー。
ス マ：あるわよ、一瞬で３６列を繋ぐ関数。
ハリオ：なんと！？ぜひ教えてください！
ス マ：いいわよ、教えてあげる。
TEXTJOIN関数を使うのよ。書き方は以下の通りよ。
ス マ：ポイントは１つ目の引数に「何も入力しない」ところよ。
こうすることで、３６列の値を「区切り文字を入れずに」
繋ぐことができるわ。
ハリオ：おー、ありがとうございます！
これで完成だ。
ス マ：ちなみに、イメージが湧きづらいようなら
「TEXTJOINで36列を繋いだ結果」の列を追加するといいわよ。
この方が「出張アリ・ナシ」のIF関数はスッキリするわね。
ハリオ：こちらだとより分かりやすいですね！
ありがとうございます！