駅と図書館

今日は、和歌山県由良町を訪ねてきました。
由良町は、和歌山県中部に位置し海上自衛隊の潜水艦が見れることで有名です。
JR和歌山駅からは、普通電車で約1時間で到着し、当日は気温が28度ほどだったので、さっそく出かけてみることにしました。
最寄り駅の紀伊由良駅に着くと、観光案内の看板があり、目当ての自衛隊基地までは、2kmほどあるようでした。

普段なら、歩くところですが、到着したお昼頃には、気温は上昇し、おまけに湿度も上がってきたので、タクシーのお世話になりました。
タクシー車内で、運転手さんに由良港には、潜水艦以外にLNG船や自動車運搬船も修理のためにドック入りすると教えて頂き、今日は何が入港しているのかワクワクしながら、送って頂きました。
無事に港に到着すると、大きな青い色をした船が見えました。

船体横には、FUJITRANSと書かれていて
ネットで検索すると車の運搬船のようでした。
目的の潜水艦は、肉眼では確認できず、海上自衛隊の門前で引き返してきました。

朝方は、気温も28度くらいだったけれど、お昼を超えてくると暑くなり、その上湿度が高くて、30分ほど歩いていると具合が悪くなってきました。
なんとか近くのAコープで涼んでいましたが、由良駅までは歩くのは困難なのでタクシーを使いました。
ようやく由良駅まで着いたものの、次の電車まで30分以上待つ必要があるので、駅舎のベンチで座っていましたが、暑い上に、段々しんどくなってくるので、またまたタクシーで湯浅駅まで送ってもらいました。

ようやく、湯浅駅に到着することができ、この駅は何度か来たことがあり、2階に図書館があるのを知っていたので、こちらで休ませてもらうことにしました。

湯浅駅は2019年に新築され、1階には観光案内所、2階には図書館が併設されています。
図書館は、地元の醤油に関する書籍や一般書に加えてコンセントの着いた読書スペースもあり、携帯やネックファンを充電できて本当に助かりました。
エアコンも、しっかり効いていて
あまりに心地良く、しばらく眠ってしまいました。
目が覚めて、周りも見渡すと制服姿の学生が何人か座っていました。
駅の上に、無料で勉強できる場所があるのは便利です。それに好きなだけエアコンの効いた部屋で、スマホを充電しながら使えるのはありがたいことこの上ないです。
和歌山市にも、南海和歌山市駅の会上に図書館があり、学生だけでなく、子供連れの方から一般の方まで多くの方で賑っっています。
駅と言えば、商業施設が併設されることが多いのですが、こうして図書館が併設されると老若男女の方が訪れることができます。
図書館の併設というと、一見経済的なメリットがなさそうに思われますが、
フランスの大学教授でいらっしゃるピケティさんは自著である『21世紀の資本』の中で、経済的な収斂(しゅうれん)のためには知識の普及が大切であると述べています。経済的収斂とは欧州の通貨統合の際の一つの条件ですが、ここでは成長の意味として捉えて良いと思います。

湯浅駅の隣りには、旧駅舎をリニューアルしたお食事処があり、かまどで炊いたご飯が頂けます。
当日、ランチの時間は過ぎていましたが、おにぎりとほうじ茶を頂きました。

コンビニのおにぎりも美味しいですが、
やっぱりお店で作られたおにぎりは別格で美味しいです。

おまけに、焼き団子も販売されていたのでおやつに頂きました。

お団子は2種類あり、金山寺みそベースのたまり醤油と米味噌ベースのいなか醤油に2度漬けされて焼かれるので、とても香ばしく美味しかったです。

湯浅駅に図書館が併設され、隣りに食事を取る場所もあったことから、体も回復し、携帯も充電でき、書籍も読むことができました。本当にありがたかったです

紀伊由良駅は、現在のところ図書館は併設されていませんが、将来はリニューアルも考えられているそうです。

全国的に地方の電車は、乗降客数が減少していますが、湯浅駅や和歌山市駅の様に図書館を併設することで、乗降客数の減少をとどめることにつながるかもしれません。

経済的な発展には、知識が必要であるとの
ピケティさんの主張には、多いに学ばせて頂きました。

将来の駅のあり方も学ばせて頂いた一日でした。