
小学校の先生が大学で講義をすると
先日行われた大学のゼミに小学校の先生がお越し頂き、講義を行なって頂きました。
講義の内容は、先生が現在行なっている活動を紹介頂き、それを元に小学校の先生のイメージや、奉職されていらっしゃる学校についてのイメージなどについて大学生とディスカッション形式を取りながら行われました。
先生が普段行っている活動の源泉は、和歌山県の教育、特に幼児、小学生の教育向上を図りたいという熱い想いからによるものでした。
現在、和歌山県の学力は全国と比較して、総じて高い位置におらず、令和6年に文部科学省が行った全国学力・学習状況調査の結果によると、和歌山県の公立小学校の平均正答率は、国語が全国平均と同等、算数が1ポイント上回っているものの、中学では国語、算数とも全国平均を5ポイント下回っていました。
出典 和歌山県教育委員会 全国学力・学習状況調査 関係資料
令和6年度全国学力・学習状況調査の和歌山県における実施 調査結果 http://www.manabi.wakayama-c.ed.jp/zenkoku/zenkokuR6-2.html
学力は、ただ学問の習熟度合いを計るものではないものの、社会を上手く生きていくためには、有効であり、必要不可欠であると考えます。
そうした状況で先生が、奮闘されている姿を拝見すると、やはり本腰を入れて教育を行っていかないと、和歌山県の教育ならず、経済、治安、など社会基盤の根底が緩んでいくことにつながる危機感を覚えました。
授業後に取ったゼミ生へのアンケート結果を見てみても、ICT技術の変貌などほんの十数年前と比べても大きな変化が出てきていることや、いくつになっても学び続ける意義を理解できたなど、学生自身が置かれている社会環境を振り返ることにつながることができたのは大きな成果の一つだったと思います。