本当にガイアと繋がるということ
旧暦の大晦日・そして新年明けの今日、二日に渡って【西土佐 藤の瀬バラ園】のバラの剪定と肥料を与える作業をやった。
気温完全氷点下。
まだ太陽が山から顔を覗かさないため、集合時間の朝8時は完全に霜が降りて真っ白なバラ園。
霜でカチカチに凍った土に肥料を撒くための作業と、バラの剪定作業。
これを平均年齢64歳、8人で作業をやる。
この藤の瀬バラ園は今から7年ほど前に立ち上がり、四万十市西土佐大宮の特に下(しも)地区の住人たちで運営をやっている。
このバラ園ができるまでのストーリーは、少し長くなるので今回は端折るけれど、このバラ園は近隣に住む住人たちで作られているのです。
先ほど平均年齢が64歳と言ったけれど、そのうちの1人だけが平均年齢を下げる22歳の若者がいるだけで、あとは全員50代〜70代。
先祖の代からこの大宮に住む人もいれば、移住してきた人、Uターンした人、地域起こし協力隊の人など様々だけれども、この西土佐大宮に暮らす人たちが、最低月一回このバラ園を手入れしている。
この2月が一番きつい。
凍てつく寒さの中に、土をおこし、肥料を蒔くのだけれど、その冷たさは半端ない。
だけど初夏に咲く美しいバラの原点はこの作業にかかっているのだから、手を抜くことはできないのだ。
結構な力作業なのだけれど、女性だって普通にこなす。
30ℓの袋の肥料を撒くのは高齢になる人にはきつい作業だ。
でも、みんな黙々とやり続ける。
朝8時から12時まで、ほぼ休憩なしでぶっ通しやるのだからみんなパワフルだ。
そして、このパワフルな人たちは長年寄り添い続けている夫婦なのだ。
この地で生きて、この地で泣いて笑って、この地で暮らす人たち。
西土佐大宮の田で米を作り、畑を耕し、山で狩り、川で魚を釣る人たち。
地球の恩恵と自分たちの生を活かしている人たち。
この人たちこそ、ガイアと共に生きている。
凍てつく土から、花を咲かせ、実をつけたものをいただき、川に泳ぐ魚で命を繋げている人たち。
作業の打ち上げでは地産の野菜や四万十牛、鮎を焼いて食べて笑いあう。
人と人が丁寧につながっている。
確かに、寒い、疲れる、キツイことだけれど、春に向けていろんなところから人々がやってくるという想いを馳せながら作業をやり、未来を語り合いながら飲食を共にする。
これほど結束力の強いことはないだろう。
3月からはこのバラ園に休憩所も作られる。
今その工事の真っ最中。
この西土佐大宮下地区にある【藤の瀬バラ園】を通じて感じる、地球と共に生きること、暮らすこと。
しっかりと地(ガイア)に足をつけて生きることを、スピリチュアルのスの字も学んだことのない人の【実践的精神】。
これこそが、これからの日本に必要な大和魂なのではないだろうか?