きみは政治家みたいなことを言うね
小さいころは良い成績をとって、良い子でいることが当たり前だと思っていて。だから表向きにも「良い子」を目指そうとしていた。
感想文も「~がよかったです。」「~が面白かったです。」と、ありきたりな言葉でまとめて。
いつも同じような言葉でまとめて。しかし十代の自分はまだ重く受け止めていなかった。
・・・
時は過ぎ、大学生に。とある実習先で実習の感想を求められ、応えた。
すると、
「きみは政治家みたいなことを言うね」
と。
グサッときた。
自分は、今まで自分の言葉じゃないことを言っているんだって。テンプレから選んで言っているんだって、実感じた。
「良い人(?)」のマネごとに過ぎないって。
模造した気持ちで表現していた自分。今でもそのクセがついていると思う時はある。
だから文章や詩を用いて、練習をしている。ちゃんと唯一無二の自分が出せるように。