あわや「フランスよ、お前もか」

5年前よりもルペン氏の支持が伸びているのを見ると、フランスの現行教育の低水準を憂慮せずにはいられない。
記事内の彼女の主張には矛盾が2点あるので指摘。

>ヒジャブは「イスラム主義者に強制された制服」

だから言ってヒジャブを禁じれば、それ自体が「反イスラム主義者に強制された制服」になるのでダブスタ。実施すべきは「ヒジャブ禁止」ではなく「服装強要禁止」だ。
服装や装飾は個人の表現の自由。それを見てどう解釈するかもまた個人の解釈の自由。己の選択(解釈)の結果(羞恥や不快等)を表現者のせいにするのは御門違い(論拠詳細は弊サイトをご参照)。当然、自由概念が最高水準に達した社会では当然、全裸も個人の自由になる。

>イスラム主義者のイデオロギーを禁じる法律を導入する必要がある

導入すべきはイスラム主義ではなく、暴力肯定主義・テロリズムのイデオロギー。非難すべき対象を履き違えている。


本来、このレベルの知性の持主は政治家になるべきではないのだが、何しろ有権者自身に人を見る目がないのだからどうしようもない。
トンデモ右翼思想に被れた彼女もまた低水準教育の犠牲者。義務教育で哲学・心理学を教えないから、想像力・自制心・倫理観・論理的思考力・メディアリテラシー・問題解決力が低くなる。

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