Buen Camino 2022 あなたも巡礼に出かけてみませんか? ⑱
(18)「マメの痛みがなくなった」
9/1(木)第14日、晴れ、17℃
昨日は歩行距離が短かったので、本日は朝6時過ぎ、まだ暗いなかに宿を出た。町を歩くと、レオンという町の大きさを改めて実感し、郊外に出るのにかなり時間がかかった。土地勘がないので、ブルゴスの場合と同じように、ナビがなかったら出られなかったのではないだろうか。標識はあっても暗いので見えづらく、また誰かに尋ねようにも、この時間帯ではほとんど人は歩いていない。相手も気持ち悪いのではないだろうか。時折、早番と思われる人に会うくらいである。
午前中は曇っていたので、歩きやすかったが、昼頃からは晴れ間が広がったので暑くなり、また傘をさした。途中、日陰で黒い犬に水を飲ませて休んでいた女性がいたので、「オラッ」と挨拶をした。そこに、Tシャツに何かをいっぱい入れた男性がやって来て、一つ取り出して私にくれた。洋梨(写真)であった。近くの畑から収穫したばかりのようだ。取り立てでやや渋みがあったが、美味しかった。これは「お接待」だ。巡礼をしていると、こういう行為に癒される。雰囲気のいいご夫妻であった。
この日は、少し長めの距離となった。さすがに後半は疲れて歩くのが嫌になった。足のマメは破れたところが白く変質して硬くなってきたので、痛みからは解放されたようだ。その代わり、太腿の筋肉が痛い。
オスピタル・デ・オルビゴHospital de orbigoの町に入るには、美しいオルビゴ橋を渡る。川の水が流れていない部分が多い長い橋で、日本では見たことがない構造である。これには姫に恋した騎士の話が言い伝えられている。
ここのアルベルゲも修道会が経営するもので、8€と安かった。質素であることは昨日と同じであるが、こちらは広い庭があって花が咲き、きれいに管理されていた。部屋はいくつかの棟に分かれており、宿の配慮と思われるが、私の棟には同室者はなく、貸切り状態であった。
到着が早かったので、小さな町なかを散策する時間が取れた。町も静かで落ち着いた美しい町である。もう一泊してもいいと思った。
スーパーマーケットもあったが、昼がパンだったので、レストランで食事をすることにした。何軒かあって、どこに行ったらいいのか分からないので、宿で教えてもらった店に行った。メニューはパエリアが名物のようで、それにビールで14€と安く、味も量も申し分なかった。
なお、店の外に掲示してあるメニューには、日本語表記のものがあった。(26.2km、55,957歩)