続・Buen Camino 2023 あなたも巡礼に出かけてみませんか? ⑤
5) サン・ソル Sansol へ
6/4(日)
昨夕の降雨のせいか、朝方は曇って気温が低かったので、午前中は歩きやすかった。途中、林の中では寒けがしてダウンを着込んだ。風邪のせいだろう。今日は、ほぼ麦畑の中を歩いた。高度もあまり高くなく、緩いアップダウンの繰り返しである。右は麦畑、左にはぶどう畑が続き、日本での平らに広がる水田風景を見慣れた目には新鮮で美しかった。
「足にマメ 解熱剤飲む 巡礼路」
途中、道が二手に分かれ、先行する女性の巡礼者が迷っていたが、私は右のルートをとった。彼女らも後からついて来た。イラーチェは小さな村で、辺り一面にぶどう畑が広がり、ぶどう酒の倉庫と思われる大きな建物があった。
ここボデガイラーチェBodegas Iracheでは巡礼に無料でぶどう酒を振る舞ってくれるとガイド本にあったので楽しみにしていた。しかし、蛇口から出たのは滴だけ。酒飲みではないが、どんなものか味わってみたかったので、残念であった。理由は分からないが、今日が「日曜日」だからだろうか?
昨日は暑くて歩くのが大変だったが、今日は比較的楽に歩けた。ロスアラモスでワシントンDCから来たという米国人と同じ席で昼食を食べた。彼はビールを飲んでいたが、アルコールに弱い私には、そんな真似はできるものではない。私はトルティーヤと冷たいコーラ。
食べ終わって時計を見たら、まだ12:30だったので、次のサンソルSansolまで足を伸ばすことにした。
正面の丘の上に町が見えているのだが、これがちょっと長く、最後の丘への上りは日照りもあってきつかった。町の入り口でやっと着いたと思ったら、それからも上り下りして、ようやく宿についた。
このアルベルゲは民営で、これまで利用していた公営に比べると上等であった。15€と少し高い宿泊料だが設備は整っていた。それにレストランも30€と高めである。女性3人、男性6人という構成のテーブルであった。豆のスープ、薄いビフテキ、デザートのメニュー。食事が終わってからのおしゃべりが長く、疲れていたので先に退散した。
体調の回復を祈って早く寝た。 (29.5km、49,070歩)