見出し画像

いざ装着、IUS

ふつうの社会人。平成元年に小学校へ入学し、大学入学と同時に性生活と避妊をスタートしたアラフォーです。
妊娠は希望せず、避妊についてトライ&エラーを繰り返したのち、2020年の春にIUS(子宮内避妊器具/ミレーナ)を装着しました。そこに至った経緯とIUSレポートを書いていきます。

婦人科クリニックを受診し、IUSについての説明を受けて装着のための次回予約をしました。
生理の終わりごろがベストな時期、ということで、予約はしたものの4日前になって、まだ生理が来ていなかったため予約日変更。
つぎに予約した日は、うまいこと生理の5日目にあたりました。
よし。
こうして受診当日を迎えます。

◆装着前の検査いろいろ

仕事をきっちり定時であがり、小走りでクリニックを訪れると、さっそく診察室へ。まず子宮頸がんの検査とクラミジアの検査を受けること、それから超音波(エコー)で子宮の形や角度を見ることを説明されました。

日本で主に使われているIUSはミレーナという商品名です。

添付文書には、使用してはいけない(禁忌)として
・癌およびその疑いのある人
・性感染症に感染している人
・子宮の形態が通常とは異なる人
・子宮外妊娠の経験がある人
などいくつか挙げられています。
それらを避けるために検査が行われるのですが、クリニックによっては子宮頸がんだけでなく子宮体がんも検査したり、クラミジアだけでなく淋病も検査したり、そのへんは異なるようです。

ここで改めて、使用目的は過多月経の治療ということですよね? と確認される。はいそうです。月経量が多い、少なくしたいのは事実。ついでに避妊もできるのはありがたいことです。

説明の後、あの仰向けになる内診台に座って、粘液の採取と細胞の採取で膣内部をちょちょいとこすられ、続いて経膣エコー。つるんとしたプラスチックの棒をするんと中へ入れられる。
内診台と医師の間によくあるカーテンがなく、エコーの画面を見せられて説明を受けました。
ああ問題ないですねー。装着しますねー。
との声。
あっさりと工程が進んでいく。

このときぼんやりと思ったことは、これ、過多月経に効果があるのはいいけど、性交渉経験のない方にはハードルが高いかもなぁということ。もちろんお医者さん次第でうまく対応してくださるのかもしれないけど。

◆装着は局所麻酔とともに

未産婦は経産婦より痛い、という情報を得ていましたので、事前に局所麻酔をお願いしていました。
麻酔しますねー。ちょっとちくっとしますよー。
と言われたからきっと麻酔は注射だったんでしょう。ちくっ、としました。
そこからあまり時間を置かず、では入れますねー、との声。
え、麻酔、もう効いてるのか?
と思っている間に下腹部に異物感。ぐいぐいと響く感じ。

妊娠、出産したことのある人は経験あるのだろうか。
子宮内にも触覚があるんだな、という実感。
あるいはもしもネジとかボルトみたいな小さくて固いものを飲み込んだとき、もしくは生きた金魚を飲み込んだときとか、ああ胃の中に異物があるよー、と自覚するのだろうか。
わたしの経験のなかで一番近かったのは親知らずの抜歯かな。麻酔が効いていて直接的な痛みはないんだけど、歯はあごの骨にくっついているわけで、あごやその周りが痛い、というか筋肉が緊張して疲れた。

痛い!という痛みはないんだけど、とにかく異物感はありました。
眉をしかめること数分。
入りましたよー、との声。
これで終わりか……。長かったような、短かったような。

◆お会計から帰るまで

下着をつけて服を着て、あらためて診察へ。
内診台を降りて診察のイスへ移動する際に、くらくらっとしたりする方もいるそうで充分注意するように言われました。
わたしはなんともなかったので、そのまま移動。

診察室で、クラミジアの検査結果が出たのを見せられ、陰性でしたよ、とのこと。
これ、陰性だろうという前提のもとで検査と装着を一気にやっているんでしょうね。効率はいいけど、陽性だったらその場でIUS抜いちゃうのかしら。
どうなのかしら。
子宮頸がんの結果は3、4週間かかるということで、次の1か月健診のときに聞くことにして。

麻酔が残ってふらふらしたり、痛みがあったりする場合はしばらく休んでいていいそうなのですが、わたしは平気だったので、そのまま帰宅。
お会計は、保険適用で約15,000円。
月経過多症の治療、です。

若干の違和感はありつつも、歩いて帰る分にはなんの支障もなく。
さっきまでのわたしと全く外見は変わらないのだけど、ひとつ機能をアップデートしている。実感はあまりないけどこれから人生変わるんだな。ふつふつと湧く喜びと、うまく体になじんでくれるかなという不安。
誰彼かまわず「わたしIUS入れたんですよ!」と話したくなった。

装着後の使用感と経過については、つぎの記事で。

※上記はわたしの受診したクリニックの検査・処置です。クリニックによって処置内容は異なります。検討中の方は受診するクリニックを調べてよく相談してください。よいクリニック、信頼できる主治医に出会えますように。

※参照

https://pharma-navi.bayer.jp/omr/online/product_material/MRN_MPI_201909020_1567054403.pdf


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?