【ふつうの軽音部】45話 そこにいるんだろ
「少子化対策」
「だって「少子化対策」だよ?少子化…ブフォッ」
はとっちの初ライブ(失敗)のとき
「はぐれ1年女子With新田たまき」に参加したたまき先輩の感想を夏帆ちゃんに話す
夏帆ちゃんとたまき先輩はちゃんと繋がってたんだな
二人きりなら笑顔で話せる
でも触れてはいけないラインがあったんだろうな
「学校に来て」とか「喜田くんの話」とかは禁止だったんだろうな
夏帆ちゃんに「断られたくない」
と言うよりは、言ってしまったら今の薄氷を踏むような関係が壊れてしまうのが怖かったんだろうな
弾き語りしていたはとっちに出会うたまき先輩
はとっちの歌を聴いて、ひかり先生を思い出したたまき先輩
音楽によって心が動かされた記憶がよみがえる
音楽によって走り出した心がよみがえる
はとっちの弾き語りがきっかけになって、踏み出したたまき先輩
夏帆ちゃんにライブを誘う
はとっちがいなかったら、夏帆ちゃんを文化祭ライブに誘ってなかったのか
さすが神
で、文化祭ライブ
たまき先輩の青春の全てがこめられたラストソング
聴いてほしい歌
なによりたまき先輩自身が歌いたい歌
「さようなら美しき傷だらけの青春」
青春の時間
たまき先輩はプロではない プロを目指しているわけでもないだろう
高校の部活の文化祭のライブ
ふつうの高校の体育館でやってるライブ
高校三年間のたまき先輩の気持ちを歌で解放したライブ
ただ歌いたいから歌った
自分を出したいから出したライブ
涙する夏帆ちゃん
嫌なことがあって、これ以上嫌な自分になりたくないから辞めた部活と学校
でも同じように嫌な思いをしながらも、それでもバンドを続けたたまきを知っている
このステージにたまきと一緒に立てていたら
そう思える後悔と、そうできなかったこ弱さを受け入れる気持ち
憧れる でも出来なかった自分も受け入れる
たまきの強さも自分の弱さも受け入れて
心に刺さるライブ
来ていた元メン
たまきへの誹謗中傷を流した元メン2人も来ていた
無表情
なにも響いてなさそう
夏帆ちゃんとは違う
元メン2人は夏帆ちゃんと違い、同じステージにあがる想像はしなかっただろう
2人が嘘で塗り固めた「たまき」という固定観念はもう本人がどのような表現をしたところで変わらない
心に響かない
元メン2人はしんどいと感じることもなく、逃げたとも思うこともなく、たまきを理解しないし理解できない
身勝手な嘘の虚像しか見えないようになった存在
考えるのを辞めた存在
だからたまき先輩の歌は響かない
「しんどいことから逃げたあたし」
夏帆ちゃんはしんどいと感じて逃げた
逃げた情けなさ、たまきと一緒にいたかった後悔があるからこそ涙が出る
たまきが眩しく見える
歌うたまきが誇らしく思える
輝いて見える
内輪ノリ
内輪しか理解できないたまき先輩の青春
夏帆ちゃんは理解できて
元メン2人は理解できない内輪ノリ
内輪ノリの中で圧倒されるはとっち
「私このステージに立ちたい」
学園祭ライブの大トリという場所だけじゃない
たまき先輩の心の位置
たまき先輩のように歌いたい
新入生歓迎会で感じた思いと似ている
でも違う
新入生歓迎会では「どんな気持ちになるんだろう」
やってみたい
やれたらいいなという願望
でも今は違う
立ちたいという目標
たまき先輩のステージに立ちたい
たまき先輩の心に重ねたい
そんな想いが湧き上がってくる
はとっちと目が合う彩目ちゃんと桃ちゃん
気持ちが通じ合っている
厘ちゃんはなんか違う目線で見てる
口元が理解ってる顔してる
はじめから理解ってましたよ顔
鶴ちゃんから溢れる涙
「美しいです たまきさん…」
神を崇める顔してやがる
唯一神たまきを崇める顔してやがる
はとっちの神性を見たら敵視しそうだな
邪神扱いされそう
Protocol.の表情
決意がこめられた表情
次は「性カス」を超える演奏をしなくてはならないという決意が感じられる
超えるべき目標という評価
はーとぶれいくの表情
衝撃
はとが豆鉄砲を食らったような顔したはとっち
具体的な目標として「そこに立ちたい」という気持ちが感じられる
Protocol.とは違い、上とか下とかいうバンドとしての評価ではなく
「その舞台を夢見る」
それぞれの目標となったたまき先輩のラストライブ
厘ちゃん
「よくやってくれたよ」みたいな顔すんな