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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

【推しの子】漫画最終話 感想

死んでしまいたいと思う事ばかりのこの世界で

あかねが飛び降りようとした歩道橋にいる女の子
アクア推しだったファンの子
母親を◯した中学生
生活保護が理由でいじめられる子
障害をもつ人

ずっと泣いているルビー

アイのポスターを切り裂く
吐いて
みやこさんに支えられて
泣いて
それでも立ち上がる
黒い目と白い目のまま
嘘と愛の目をもって駆け出す

アニメ二期エンディング

私達は生きてく事を選んだよ

MEMちょの部屋
「【お知らせ】しばらくお休みします」1時間前
いつなんだろこれ?
100万人達成が2週間前でそのときはアップできていたことから、アクアが死んで2週間以内か

フィルムが流れるようなコマの効果
これがあるってことは劇中劇?

かなちゃんがMEMちょを引っ張って、
2人でルビーに突撃して
ルビーが学校に行けるようになって
メルトが泣いて
かなちゃんがマスコミからルビーを守って
姫川大輝が墓参り

ルビーがみやこさんを激励
2人になったB小町が活動再開
かなちゃんの泣きは芝居?情緒不安定?
ドッキリに驚かないあかね
あかねは感情なくしたのか?アクアの葬式でも泣かなかった
他の連中は動き出した
けど、なんかあかねだけは違うような

B小町オーディション
カントクはアクアに日本アカデミーのトロフィーを捧げてる

ルビーちゃんは走り続けたよ

世間は彼女の身に起きた悲劇をドラマと解釈した
星野ルビーという物語・・・・・・・・・・に夢中になった
つまり、嘘ということか
「メディアと世間は真実を求めない」ってやつか
ルビーの、さりなちゃんの本当の痛みを理解しないまま、世間が勝手なドラマを妄想してルビーを「解釈」したということか

B小町の東京ドーム

星が輝いている
知らんメンバーが加わったB小町
外で見守るカラスツクヨミ

「悲しくないなんて嘘を重ねながら
 ここまでたどり着いた
 そんな嘘達が暗闇に生きる誰かに何かを与えていくんだと思う」

「ああ神様きっと彼女は暗闇に光を照らす為に生まれてきたんですね」
推しつけられた勝手な偶像
アイドル

夜空に輝く星2つ アイとアクアか

「嘘に嘘を重ねなきゃいけなくて
 どんな辛いことがあっても
 ステージの上で楽しそうに笑わなきゃいけないお仕事」
「だけどどうしようもないほど楽しいお仕事」

「ママとおにいちゃんが照らしてくれた 未来を!」

感想

有馬かな
葬式の時点から落ち込まなかった
まあ、かなちゃんは等身大の女の子
アクアというハイスペックなスパダリに惚れていた
けど、前世からのつながりもなく、肉親でもなく、命を救われたわけでもなく、アクアの本質も理解していなかったわけだからこんなものかな

星野ルビー
落ち込んだけど、アクアに救われたことを理解して未来へ生きることにした
アイに憧れた気持ちを支えにアイドルの道を走った
アクアのことを「せんせ」と言わなかった
「おにいちゃん」になっていた
さりなではなく、ルビーとして生きる新しい未来に進んだということか

最終ページの「行ってきます!」
玄関のドアを開けるルビーがなんか不穏に感じるのは気のせい?
次のページで刺されないよね?

黒川あかね
芸能人は続けているようだ
でも他の2人と違って未来に進んでいるように見えない
164話以降、主要キャラで唯一涙のシーンがないあかね
アクアに置いていかれたあかね
アクアはルビーの未来を願ったけど、あかねとの未来は選ばなかった
アクアから手紙の一つも残されず
気持ちを整理することもできず
あかねはずっとアクアを救えなかった罪を背負っていくんだろうな
かなちゃんが葬式でやらかしたときも、ルビーがひとり悲しみに明け暮れたときも
まるで泣くことも許されていないというようなあかれ
アクアの未亡人のようなあかね


終わったなあ
なんだろコレ

アクアが間違った
でもかなちゃんもルビーも受け入れた
いや、かなちゃんはどうでもいい
ルビーが受け入れてしまった
まるでアクアの選択が正しいかのような終わり方
アクアは間違った
たから、バッドエンドになるならわかる
でもなんか受け入れられてルビーは未来を見て進んだ
納得いかないというのとも違う
なんなんだろうなコレ
なにがいいたいんだろうなコレ
とりあえず今はなにも考えられないから
考えたら追記しようと思う

結局アイとカミキの真実は語られないままか
どうしてアイはカミキを救おうとしたんだ?
どうして15歳のアクアとルビーにDVD残したんだ?
「15年の嘘」でカミキを社会的に殺すことはしなかったのはなぜだ?
カミキが反省してないとわかったら、社会的に殺す内容で上映したら直接殺さなくてもよかったんじゃないのか?
はじめはそうしようとしたんじゃないか?

何もわからない

アニメのエンディングでネタバレ入れてることから、はじめからこの最後になる構想だったんだろう

でも作者が何をいいたいんだろうか
現実はクソだけど、頑張って生きてね?ってこと?

現実はクソなんだから、フィクションくらいは最高のハッピーエンドを見せてほしかったな

とりあえずお疲れ様でした
なんか自分があかねみたいな無感情になってる
泣けないし笑えない


アクアが死んで、みんなが生きる道を選んだのはわかったよ
じゃあなんで

アクアは死ななければならなかったんだ?


追記

有馬かな
「アンタの推しの子になってやる」
有馬かなはアクアを支える存在になると誓った
結局その後、ルビーが覚醒にしたことによってアイドルとして負けを認めた
役者の未練を残したまま中途半端の状態でアイドルを続けた
スキャンダル写真を撮られてアイドル引退危機をアクアに救われた
アクアの【推しの子】になる前にアイドル引退を決意
アイドルを続け、アクアの【推しの子】になることを諦めた
他人を支える「アイドル」ではなく、アクアの恋人になろうとした
作中最大のフラグ、伏線は結局立つことなく終わった
たしかに有馬かなは等身大の女の子であった
アイドルとして他人から推されることは諦め、アクアの恋人になりたいという自身の恋を選択した
有馬かなは幼少期に芝居でアクアに負けてから、ずっとアクアを気にしていた
孤独で増長した子役時代を経て、アクアにだけは負けたという意識を残したままアクアを特別視していた
「アンタの推しの子になってやる」発言は、アイドルとして推される存在になる誓い…ではなかったようだ
「アクアに勝ってやる」という意志だったのだろう
アクアと対等になろうとした
有馬かなはずっとアクアに勝ちたかった
だから、アクアが死んだことで勝ち逃げされたことになった
もう勝てない でもそれを否定したい
そんな気持ちがビンタになったということか

「天才だってナイフに刺されればお陀仏です」
このセリフはアクア死亡後のセリフなんだろう
「あーくんにおこられる」は死んだアクアに向けたセリフ
アクアの死で落ち込むことは負けたことだと考えるために常に強くあろうとしたために「天才」のまま死んだアクアに対して思っていた気持ちがつい溢れてきたセリフ
だからその後メンヘラのように落ち込む姿をみせた
「私昔ったら口が悪いんですよ」
これはアクア葬式での醜態を思い出して凹んだのか
有馬かなはアクアに勝つという気持ちでずっと役者を続けるのだろう
立場的に有馬かなに似ているのはメルト
おそらくメルトもアクアに勝つために役者を続けていくだろう

星野ルビー
「せんせーは私の推し ありがとう生きててくれて
 せんせーマジ生きてて偉い
 生きてるだけで私幸せ
ゴローバレしたアクアに伝えた言葉
アクアではなく、ゴローとして生きてくれたらそのためにアイドルを続けていけるという気持ち
今思うと、太字にして強調されているアクアが生きていることがルビーにとって全てだという気持ちは、その後アクアが死を選ぶことへのフラグだったんだろう
その後に続く全肯定オタクも太字
つまりアクアが自ら死を選んだとしても全肯定するということか

「16歳になったら結婚してくれるって言ったよね?
 せんせ?私もう16歳になったよ」
「せんせーのガチ恋オタクだから」
ゴローとさりなちゃんの約束
アイドルでありながら、ゴローにガチ恋するルビー
アクアと結婚したいという気持ちはガチ
これは世間からどんな批判をうけようがせんせと添い遂げるという気持ち
アイドルも、血縁の壁も、全てを捨ててでもせんせと結婚したいという気持ち
これを叶えてしまったらルビーはアクアのモノになる
アイドルを辞めて、世間から批判されて、それでも幸せ
アクアはそんなルビーの未来を否定したことになる
ゴローのときにさりなちゃんと交わした約束を破り、アクアとしておにいちゃんとしてルビーにアイドルを続けてほしいという願いを託した
それを理解したルビーは泣いて泣いて泣き尽くした
ゴローに失恋してアクアを「おにいちゃん」として受け入れた
誰のモノでもない「本物のアイドル」になった
星野アイは愛を求めてアイドルになったが、愛を持っていたさりなちゃんはゴローへの愛を捨ててアイドルになった
「嘘はとびきりの愛なんだからね」
ルビーは世間に嘘を振りまくことで世間を愛するアイドルの未来を選んだ
ルビーの「お仕事」は【推しごと】
ゴローとアクアからの愛を受けて、世間を【推す】【推しの子】になったルビー

それでもメンタルが振り切れることがあるだろう
そのときはもう一人のおにいちゃんである姫川大輝が支えてくれるのかな
姫川大輝もまた、弟を失った悲しみを背負う
姫川家の墓参りをして過去に決別
妹を支えて生きていくのかな


黒川あかね
「アクアくんの企みは私が止める」
「やれるもんならやってみろ 黒川あかね」
やりやがったアクア
最後の最後で、一番回収しちゃいけない伏線回収しやがった

あかねがアクアの死を止める
それを否定して死んだアクア
結局、あかねはアクアが死を望んでいることを理解していて、それを止めようとしていた
アクアの復讐を止めようとしたわけじゃない
アクアが望むなら完全犯罪もできた
殺人犯になる覚悟もあった
そこまで思い込んで思い詰めて「私が【アクアの死を】止める」と言う決意があった

「君とならどこへでも堕ちていけたのに」
アクアはあかねの全てを捧げる存在だった
結局アクアは最後にあかねを騙した
「未来を生きたいって顔」「死にたくない人の顔」はアクアの真実ではあるが、最後の決意を考えると渾身の演技なんだろう

「せめて手紙の一つも遺して欲しかったよ」
あかねならアクアの手紙があればアクアを受け入れることができる
誰にも、警察はもちろんルビーにもかなちゃんにもアクアの手紙を見せることなくあかねだけの心の支えとしただろう

でも、アクアはそれをしなかった
「遺された人にとっては大事な事だったよ
 気持ちを整理する為にさ」
あかねは気持ちを整理出来ないままでいる
有馬かなや星野ルビーとは違う
あかねだけ気持ちを整理できない
あかねはアクアの死を整理する事ができない
ずっと引きずっている
感情が抜け落ちた泣けないあかね

おそらくアクアはそれがわかっていた
手紙を残すこともできたはず
でも、あえて手紙を残さなかったのは、あかねに未練として遺って欲しかったというアクア自身の欲、未練だと思う
誰よりもアクアを知り、アクアを受け入れて、アクアと共にいたあかね
そんなあかねに対して、アクアは自分を忘れて欲しくなかった
整理してほしくなかった
「進撃の巨人」でエレンがミカサに持った面倒くさくてみっともない想いと同じなんだろう
「一生オレだけを想ってて欲しい!!
 オレが死んだ後もしばらく…10年以上は引きずってて欲しい」
達観していたようなアクアの未練が、甘えが、あかねに向けられていたと思う
だからあかねは未亡人
10年くらい引きずったら、役者として復帰して調子こいて大御所ヅラしている有馬かなに天才を見せつけるんだろう

作中であかねを理解できるものはいない
あかねは独り
あかねに近い心境は読者
泣くこともできない


カミキヒカル
結局カミキヒカルのことはなにもでてこなかった
コミックスで描き下ろしエピソードはカミキとアイの真相、ルビーへのDVDかな


星野アクア
私としては、読者としては
物語としてハッピーエンドを迎えて欲しかった
それはつまり「アクアが幸せになってほしかった」ってことなんだろうな

アクアは転生というチート行為を行っていること、世間へズルしているという後ろめたい思いがあったのか
アクアは自分の「役割」を重視していた
「復讐しなくてはならない」
「自分は消えるべき」
「遺された人たちが未来を向いてほしい」
そんな想いが感じられた
役目を終えたら消え去らなくてはならないという悲壮感と使命感があった
だから、だからこそ読者としては、アクアに生きてほしかった
ヒロイン達との出会いによってアクアが変わってほしかった
生きたいということ、「役割」という役者ではなく、自分という「我」で生きて欲しかった

子どものわがままでもいいから、大人の無責任でもいいから、生きてほしかった
大きなことなんかしなくてもいい
身近な人、好きな人と共に幸せになって欲しかった

「ルビーももしかしたらこの先アイドルになるのかもと思ってて」
「アクアは役者さん?」
アイの最後の言葉
アイドルになったルビー
最後まで「役割」を演じた役者のアクア
アイの言葉は祝福だったのか
それとも呪いになってしまったのか

最終的にアクアは間違ったと言っていい
でもツクヨミはその間違いも含めてアクアを抱きしめた
全肯定した
それはわかる
認める

でも、ただ
ただ悲しいなあ
やっと涙が出てきた

アクアには幸せになって欲しかったよ


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