【マケイン】負けヒロインが多すぎる!4話 こじらせた温水くんの気持ちを掘り下げる
小鞠ちゃんの失恋
部長に告ったことで結果的に部長と古都先輩の関係が進んで失恋した小鞠ちゃん
キューピットというか当て馬状態
失恋した小鞠ちゃんのもとに温水くんが訪れたときの会話
「ちょっとの間だけ月之木先輩に勝った」
告白したことは後悔していないという気持ちを温水くんに理解してほしかったんだろうな
ちゃんと告白してちゃんと失恋した
結果的に部長と古都先輩の当て馬になったわけだけど、小鞠ちゃんの恋は自分だけの恋であることを誇りに思ってると温水くんにわかってほしかった
その後一人にさせてと伝える小鞠ちゃん
この失恋の痛みは自分だけのもの
一人で噛み締めたいしこればかりは温水くんにもわかってほしくない
その気持ちがわかる温水くんは泣いたままの小鞠ちゃんから離れる
温水くんと小鞠ちゃんはお互いに対等な関係
だからこそ通じ会える心の距離感がいいな
まあぶっちゃけモテる男はここで食い下がる
「泣いてる君を一人にはできない」とか言って残る
自分の前で小鞠ちゃんを号泣させてフラグを作る
失恋という前の男への思いを自分の存在で塗り替えるエゴイズム
それをしないところが非モテな温水くんの温水くんたるところで、そういうところがいい奴だけどまあ馬鹿な男
コンプレックスをこじらせる温水くん
「八奈見さんも嫌だろ」
「俺が嫌なんだ
こんな噂が流れることが嫌なんだ」
温水くんの視点で考えてみる
温水くんは根底に一軍女子である八奈見とモブ男子の自分が一緒にいるのはふさわしくないと思っている
自分という存在にコンプレックスがある
八奈見を高嶺の花だと思っていて、付き合うどころか対等な関係になれるとは思っていない
所詮お助け役のモブキャラだと自虐している
その前提で勝手に八奈見の気持ちを想像する
「八奈見が失恋したからと格下の男に色目を使っている」と思われるのは八奈見の格が下がることになる
自分のせいで八奈見が嫌な思いをするのは嫌だ
八奈見のためを思って、八奈見が誤解されないように関係を終わらせようと思った
八奈見の視点で考えてみる
温水くんの言葉をそのまま受け取ると「温水くんは八奈見と付き合ってると思われたくない」ということになる
温水くんにとって八奈見は付き合う価値のない相手だと言われたようなもの
八奈見はその可能性を受け取って無表情に変わったんだろうな
温水くん私のことをそんなふうに思ってたんだと誤解したのだろう
袴田(八奈見の失恋相手)の言い分
「杏奈に好きなやつが出来たなら応援してやりたくて」
「お前に新しい恋が見つかればいい
お前には幸せになってほしい
俺なんかよりいい男見つけてほしい」
袴田は八奈見の好意に気づいていながらも他の女とくっついたため、罪悪感がある
八奈見が自分を忘れて他の男とくっつくと罪悪感から解放される
だから八奈見が他の男と恋人関係になることを応援しているわけだ
八奈見の気持ちを考えたわけじゃなく、袴田が罪悪感から解放されたいからの言葉だろう
自分を好きだという負けヒロインが負けヒロインのままいられるとメインヒロインとスッキリとした恋愛ができない
だから負けヒロインには退場してほしいと願っている
自分都合
相手のことを考えてるふりでいて自分の都合で考えている
そんな袴田にブチキレる温水くん
八奈見が袴田が好きだという気持ちから逃げるなと、勝手に八奈見の気持ちを創作して自己完結するな蔑ろにするなと言う
本当は自分の罪悪感から逃げるために八奈見の気持ちを勝手に作って利用するなと叫ぶ
そこでいきなりテンパって吐きそうになる温水
この時温水くんは自分の罪に気づいたんだろうな
勝手に「八奈見の気持ち」を創作したのは温水くんも同じ
そしてその本当の理由は自分自身の都合だということに
おそらく温水くんは八奈見が自分との関係を噂されていることを知った時、八奈見が自分を拒否するのが怖かったんだと思う
「温水くんとはなんでもない関係だよ」と八奈見の口から説明されるのが怖かったんだろう
本人から拒絶されることをなにより恐れてしまった温水くんはその気持ちに向き合わず、八奈見のためだと論点をずらして身を引くような真似をした
温水くんも袴田と同じだった
自分の都合だけ行動したくせに「八奈見のため」だと誤魔化していたことを自覚したのだろう
「君は私にごめんしなさい」
八奈見は温水くんに謝れという
おそらくこのときの八奈見は温水くんの本心を読みきれていないとは思う
八奈見は温水のコンプレックスを理解できるほどパーフェクトなヒロインじゃないはず
ただ袴田にブチキレる温水くんを見て、なんらかの誤解があったことはわかったんだろうな
誤解させた温水くんが悪い
だから温水くんは謝りなさいと言う
温水くんの告白
温水くんは自分の抱えていたコンプレックスと向き合って今後まっすぐ八奈見と向き合うための謝罪をした禊がすんだ
他人にどう見るか、どう思われるかではなく自分がありたい関係を八奈見と作りたい
だから告白(友達)をしたわけだな
がっつり八奈見に勘違いされて爆笑される
普通なら勘違いしたほうの八奈見が赤面しそうなものだけど爆笑する
これは八奈見が温水くんに対する理解を一歩深めたためだと思う
八奈見はここではじめて温水くんがお弁当精算を早めたときの言葉の意味がわかったのだろう
八奈見にとって温水くんとはとっくに友達だと思っていた
でも温水くんは八奈見との関係を不安視していた
2人の関係は金銭的な繋がりだけで、繋がりが消えてしまうと関係が終わってしまうのではないかと温水くんが怯えていたことがわかった
壊れてほしくない
壊れることから逃げた温水くん
八奈見は温水くんが自分との関係を大事に思っていたことを理解した
八奈見から離れることを恐れるがあまりに、自分から離れていくようなことを、逃げ出したことを理解した
存在しない未来に怯えて逃げてしまった温水くんを知ってしまった
だから爆笑できたんだと思う
温水くんさー
わかってる?
「好きです 友達からお願いします」と同じだぞこれ
告白だよぶっちゃけ
だから振られた
フラレビトの仲間入り
まだ付き合うことはないけど、もしかしたら数年後に好き同士になるかも知れない始まりの告白だね
この後友達関係を育んで、卒業式前にもう一度同じシチュエーションで告白してほしいやつだ
小鞠ちゃんがいいやつ
八奈見と温水の関係が悪くなった時
不良(袴田)に温水が連れ去られた時
すぐに温水のもとにいく小鞠ちゃん
温水のことを心配して憎まれ口を叩く
他の誰にもこんな言葉は言わないし言えない関係
八奈見と温水を二人きりにさせるために焼塩をグラウンドに連れ出す
八奈見への告白を後押しする
小鞠ちゃんがいいやつすぎる
まるで温水を女体化したかのような存在
小鞠ちゃんは温水くんと相性が良すぎてくっつかないだろうな
でも温水くんが誰かとくっついたら笑顔で祝福した後で一人になって「あ、あれ?なんで私泣いてるんだろ」と言う娘であってほしい
負けヒロインの中の負けヒロインであってほしい
ヒドイやつだと言うのは自覚している