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【推しの子】漫画159話感想 その2

【推しの子】原作漫画の感想
アニメ勢にとってはネタバレになるので注意
少しスペースを空けます




カミキヒカルラスボス復帰記念感想総集編

前の感想で「予想はだいたい書ききったので」と書きました
確かに書いたと私は思っているわけですが、過去の感想に散らばってるし、説明不足な点も多々あるわけです
それを感想を見てくれる人に「どっかに書いてるから勝手に見てよ」的にいうのは良くないなと思うわけです

今回はアニメも総集編で感想を書くことがなかったですし、
趣味で書いていた小説も書き終わって余裕があるわけですし、
せっかくなんでカミキヒカルラスボス復帰記念の総集編を書いてみようと思います

あくまで勝手な解説、考察、妄想ですので話半分で見てください

なぜあかねはルビーの身代わりをしなきゃいけなかったの?

カミキが改心しているかを判断するためです
カミキがニノの犯行を止めるなら改心してる
カミキがニノの犯行を止めなかったら改心してない
この判定をするためにアクアとあかねが罠をはったのが今回の「ルビーなりすましニノ待ち伏せ作戦」ということになります

なぜあかねのそばにアクアはいないの?

アクアはカミキを見張っていたからですね
あかねはニノを引き付ける
アクアはカミキを見張る
ニノの行動はアクア&あかねは読み切っています
ですが、カミキは何をするかわからない
そのためアクアはカミキのマークを外すわけにはいかなかったわけです

アクアとしてもこれは苦渋の選択だと思います
二手に別れるのは最善ではあるがあかねが危険になるというリスクがある
おそらく、あかねがアクアを説得したのでしょう
「私は大丈夫 私に何かあったらアクアくんは責任を感じて死んじゃうでしょ?だから大丈夫
アクアくんを死なせたくないから私は死なない
約束する」
そんなことを言って説得したと思います

あかねはどうしてアクアに協力しているの?

GPSの件で一度別れたあかね
ですが映画編によってカミキとアイの過去やアクアの目的を深く知ることになります
アクアの心、苦悩を深く理解してしまうわけです
アクアの奥底を読み切ってしまったせいで、もうほおっておけません

最近アニメで放映したので覚えている人は多いと思いますが、あかねは「一緒に殺してあげる」と言い切れる女です
GPSの件もいざというときにアクアがあかねを助けるため付けたのは分かっていると思います
それだけ危険なことを実際にしていて、その危険から他人であるあかねを遠ざけようとした
あかねの能力は必要だが、それ以上にあかねを大事に思うという矛盾した心
他人を利用していることに罪悪感を持ち心を痛めていながらも、悪びれて一人悪人プレイをして高笑いしながらもやっぱりメンタルやられているアクアくん
そんなアクアくんの考えてることなんてまるっと全てお見通しなあかねさんです

あかねは命がけでアクアを支えているわけですが、同時にあかねの存在によってアクアが自暴自棄な選択肢を取らないように見張っているとも言えます
あかねが協力しないことで、もしアクアの心が壊れたり殺人をしてしまったりすると、あかねは死ぬほど後悔するでしょう
もしアクアが無理にでもあかねの協力を拒んだとしたら、あかねはあかねで勝手に動きカミキに殺されてしまうかもしれません
それを恐れてアクアはあかねと一緒に行動しているわけですね

つまり二人は利用するとか、利用されるとかそんな関係をとっくに超えた存在になっていると言えます
もうパートナー、バディ、相棒を超えた運命共同体です
これで全てが終わった後で「んじゃさよなら」なんてアクアが言えると思いますか?
ありえません
もう二人は離れられない存在になったと言っていいでしょう

あかねはニノに刺されなくてもよかったんじゃない?

ニノが刺す前に、イチゴ元社長が止めることができたはずです
おそらくその作戦だったと思います
刺される前提の作戦は、アクアも認めないはずです

つまり、あかねが刺されたのは、おそらくあかねの独断です
「ルビーを刺す」という行為をニノにさせることで、ニノの本心を引き出すための行動だと思います
もし刺す前に制圧してしまったとしたら、ニノは半狂乱になってまともに会話ができなかったのではないかと思います
ニノがやりとげたと感じた、やってしまったと感じたからこそ、憑き物が落ちたように本心を語れる状態になれたように思えます
そこまで計算してあかねは刺されることを選択したと思います

あかねとしてもリスクのある行動ですが、ニノの心理を読み切っていたのでしょう
ニノなら良介がアイに行ったことと同じことをすると読んだ
「アイドルでいられなくする」だけなら顔を切りつければいい
でもそれだと中途半端、覚悟が決まっていない
良介と同じになれない
おそらくニノはルビーを刺した後、自殺するつもりだったと思います
ニノが良介を追い込んでしまった
ニノは良介と同じことをして自分を罰するしか選択は無いと思っていたでしょう
ある意味あかねは刺されることでニノも救ったと言えます
そういったニノの心理を読み切っていたと思います

あかねは演劇で殺陣ができますし、護身術も習得しているでしょう
以前カミキを一人で殺ろうとしましたので、成人男子を殺せると確信できたくらいのスペックはあるはずです

それでも万が一があります
怪我をする可能性はゼロではない
もし怪我をしたらアクアは一生をあかねに捧げるでしょう
それはあかねにとって魅力的かもしれませんが、アクアの重荷になることも嫌っていますから、何が何でも怪我をしないと集中力を高めていたと思います


カミキはアイのDVDで改心したんじゃなかったの?

改心してませんでした
カミキは改心したとみせかけて、ニノを操ってルビーを刺すように仕向けました

アイのDVDメッセージをみたときに、カミキは表情をみせていません
アイの言葉を聴いて泣いていた…ようにみせかけて笑っていたと思います
カミキの目的や心情については解説の精度が落ちますので、考察妄想モードで語ろうと思います

カミキは何を考えているの?

さて、ここからは予想、考察、妄想です
後になるほど妄想の度合いが上がっていくのでSAN値をチェックしながら注意して読んでください

カミキの心情を表しているのは、【推しの子】アニメ2期のオープニングソング「ファタール」でしょう

最初の語りはアクアのセリフかも知れませんが、メインの歌詞はカミキの心情でしょう

アイのことだけを歌うファタール
159話のタイトルは「共振」ですが、これは「狂信」を掛けているでしょうね
アイの狂信者 カミキヒカル

他の人の感想を見るとカミキはアイのことをなんとも思っていないと考えている人もいるようです
私の考えは逆です
カミキはアイのことしか考えていないから、アイ以外のことはなんとも思っていない

ルビーをニノに殺させようとしたことから、アイ以外の存在はどうでもいいと思っているカミキ
ニノはアイを特別にしたい、最強で無敵のアイドルだと思い込みたいという心情から、ルビーを始末しようとしました
でも、カミキは違うと思います

カミキにとってアイが全て
アイという存在に対して疑いを持つことはないでしょう
つまりルビーや片寄ゆらがアイを超えるなんてこれっぽっちも思っていないと思います
そもそもカミキがアイと出会ったのは、アイがアイドルとしてブレイクする前です
それゆえにカミキにとってアイドルという存在はどうでもいいはずです
アイはアイであるだけで特別
アイは唯一アイだからこそ自分だけが認める最高の存在
カミキはそのように考えていると思います

ニノはルビーがアイを超えるかもと考えてますが、その考えはカミキにとってアイへの冒涜でしかない
カミキにとってニノは共犯者ではなく、単なるコマです
使い捨ての雑魚です

カミキにとってルビーが死のうが死ななかろうがどうでもいいと思っていることでしょう
ニノの計画はアクア達にバレバレです
カミキはニノの計画がうまく行かない可能性のほうが高いと考えていたと思います
つまり、カミキがニノを使ってルビーを襲わせた理由は、「アイを超える可能性を消すこと」でも、なければ、「ルビーを殺すこと」ですらないと思えます

では、カミキの目的はなにか?
「アクアに憎まれる」ことで、「アクアに殺されたい」だと思ってしまいます
カミキはアイと並ぶ存在として認識され、アイと同じ場所に行きたい=「アイと同じように殺されたい」だと思うわけです

映画「15年の嘘」の嘘

映画「15年の嘘」には嘘があります

なんでもわかるあかねが「9割は本当の話」といい切った映画の、残り1割の嘘
アクアが吉祥寺先生とアビ子先生にお願いして作ったエンタメとしてのフィクションです

この内容の真意
「カミキとアイは付き合っていなかった」だと思います
付き合っていた事自体が嘘だと思います

1期オープニングソング アイドル

この歌は、
アイに対するファンの心情、
B小町の心情、
そしてアイ本人の心情が歌詞になっています

アイは「歌い踊る私はマリア」と言っています
「誰かに愛されたことも誰かのこと愛したこともない」
そして最後に、死の瞬間にアクアとルビーのことを愛していると理解する歌です

つまり、最後の瞬間までアイは誰も愛していませんし、愛されていません
カミキとの間に愛はありません
映画「15年の嘘」で描かれた、愛を知らないアイとカミキが出会ったことで愛が育まれアクアとルビーが作られたという美しくも泣けるストーリーはまったくの嘘のはずです

映画ではカミキが愛梨に性的虐待を受けていることを知って、愛梨に忠告しそれで性的虐待が終わりました
その後アイと間に子供が作られる
子供ができたことだアイはカミキと離れた
カミキはその苦しさを愛梨の夫上原清十郎に話したことで上原が逆上
上原と愛梨は心中してしまうというストーリーです
ですが、これは時系列が正しくありません
嘘です

実際はアイは愛梨を止めていないと思います
そもそもアイがカミキに近づいたのは、カミキの嘘を学び、吸収するためです
アイドルという「嘘をついていい」職業を極めるため、カミキから嘘を学ぶのが目的です
ちょうど1巻で観客の反応から求められている表情を学んだように、嘘のうまいカミキから嘘を学んだに過ぎないと思います
そこにロマンチックは話はありません
まわりの大人はアイの変化が「恋をしたこと」だと誤解していますが、アイは愛を知りませんからそんなはずはありません

カミキと愛梨の歪な関係についても「それは愛じゃないから断罪する」ということはできないはずです
なぜならアイは愛を知らないためです
愛を知らないから、愛梨の関係を愛じゃないと否定できないためです

アイはカミキから学ぶという目的を達成したら、とっととワークショップを辞めてカミキから離れたというのが、「カミキのもとから去った」理由だと思います

では、どうしてアクアとルビーができたのでしょうか?

アイドルの歌詞
「私はマリア」がヒントだと思います
マリアとは聖母マリア
キリストの母にして、処女受胎で子供を生んだ存在
つまり父親はいません
この意味はなんでしょうか?

ぶっちゃけていいますと、
「カミキがアイをレイプした」ということだと思います

カミキは「その方法しか知らない」

カミキは愛梨から性的虐待を受けています
愛梨は「愛している」と伝えながら、死んでも離れられない縛り=「命の重み」としてカミキの子供である大輝を身ごもります
映画「15年の嘘」にはカット170「その方法しか知らない」というシーンがあります
カミキがその方法しか知らない
それは愛梨から教わったことです
子供を作ることで永遠に離れなくする方法です

虐待を受けてきた人は、自分も虐待をしてしまうという負の連鎖
カミキはアイを繋ぎ止めるために、失いたくなくて罪を犯したと思います

カミキとアイの違い

カミキとアイは両親から離れて育ったことで愛を知りません
ですが一点違いがあります
カミキは性的虐待を受けていて
アイは性的虐待受けなかったという点です

アイの実母は自分が付き合っていた男がアイに色目を使っていることを知り、アイを手放しました
連れ子が親の恋人に性的虐待を受けることはよくあることです
アイの母親はアイに嫉妬したクソ女ですが、結果的にはアイを性的虐待から救ったと言えます
アイは性行為に愛を重ねていません
カミキは性行為に愛を重ねてしまっている
その点がカミキの暴走を生んだと思います

ルビーのDVD

アイが残したDVDはアクア宛とルビー宛の2枚あります
アクア宛はカミキに見せたものでしょう
となるとルビーのDVDには何のメッセージがあったか?
そこには、アイが父親からレイプされたことを伝えていると思います
15歳までまった理由はらアイが子供を妊娠したのが15歳だからでしょう
父親の存在が気になっているであろうルビーに対して、「男の子には気をつけろよ」という意味をこめて真実を伝えたのだはないかと思います
ルビーが「アクアがあかねに対して子供を作るようなことをしたら心底軽蔑する」と言っていたのは、たんなるアクアが精神的におっさんだというだけではなく、そういった理由もあったためだと思います

映画「15年の嘘」の真実

アクアは映画の順番を意図的に変えることによって嘘のフィクションの初号試写を作りました
実際は順番を正しく並び替えることで、本当のノンフィクションの映画が隠されていると思います
アイとカミキの美しいラブストーリーのフィクション「15年の嘘」
愛を知らないアイによって狂ってしまったカミキというノンフィクションの「15年の嘘」
どちらを完成版とするか悩んでいたと思います

アイの願いに答えて嘘を真実のように見せるか
それとも復讐のためにカミキを殺すために真実を見せるか悩んでいたと思います
それでメンタルを病んで自分会議を開いてゴローとアクアの脳内討論会を開いたのでしょう

そこで初号試写でカミキに問いただすことにしました
アイの願いをカミキに伝えることにしました
これでカミキが改心したら復讐は終わり
カミキが改心しなかったら復讐は終わらないということになります

カミキは改心しなかった

今回カミキはアイの心が伝わらなかったことがわかりました
カミキは愛梨から愛を教わったと思っていますが、その愛は一方的な欲望の正当化であり、依存であり、束縛です
歪んでいます
歪んだ感情を愛だと認識してしまったせいで、アイからの気持ちが伝わないカミキ
カミキも愛を知らない存在です

カミキの目的

カミキはアイを特別だと思っています
自分の嘘を即座に見破ったアイ
自分と似ている存在
唯一無二アイだけが全てだと思っていたのでしょう
ですが、アイはカミキを求めていませんでした
その事実がカミキを狂わせたと思います

アイを手に入れたい
アイから愛を手に入れたい
それさえ実感できればいつ死んでもいい
というより死にたいと思っていると思います

カミキの目的はアイから愛されていると確信し、まわりからも認められて、その状態で死ぬことだと思います
ニノにルビーを襲わせることでアクアをキレさせる
逆上したアクアに殺されるようのが目的だと思うわけです

死の間際に愛を知ったアイのように
カミキも死によって愛が完成すると考えていると思います
カミキが映画のスポンサーになったのはアクアがアイとカミキの関係をどこまで知っているか確認したかったためだと思います
レイプしたことを知っているかどうかを知りたかったと思います

カミキはアイと恋人だったという嘘が真実になるのか、それともアイを襲った犯罪者として真実が暴かれるのか、それを確認したかったと思います

初号試写によってアクアは何も知らないと理解し、さらにアイからのメッセージをもらってカミキはニヤニヤが止まらなかったと思います
あとはアクアに殺されればアイとカミキのラブストーリーは完結
ふたりは美しい恋人として記録される
それがカミキの目的だと思うわけです

終わりに

ここまで付き合っていただいてありがとうございます
だんだん妄想深度が深まっていき、最終的に誰もついてこれないところまで妄想したと思います

ここまで妄想読んだくれたならもうちょいデカい妄想も出していいかな?と思って最期に一つ

アクアとルビーが子供を作って「アイ」と名付けるエンドがあるんじゃないかと思っちゃうのは私だけでしょうか?
ツクヨミ的にはアクアとルビーは「神」なわけですし、神が近親婚するのは許容範囲
星と海、ルビーとアクアに別れたアイがまた一つにまとまり再度生まれ変わる【推しの子】エンド
これやったら問題作認定かなー
きっと作者の中では想像しているけどけして公開されない幻の最終回として存在していると妄想しちゃうんだよなあ

「あれ?前にあかねと離れられないって言ってたよな?なんでルビーとくっつく妄想してるんだ?」と思った人
私はアクあかでもアクかなでもアクルビでもゴロさりでもなく、ハーレムエンド派です
あかねは浮気は許しませんが、本気は認めると思ってます
というより、有馬かなとアクアを共有できることになったらそれより幸せなことはないと思うタイプだと思います
かなちゃんと一緒に暮らして好きな人を共有してたまにはかなちゃんから嫉妬される関係
あかねにとってそれは天国とも言える環境だと思うわけです
ルビー(さりな)は世間的にはアクアとの恋が認められない存在です
ゴロー(アクア)と一緒になりたいけどそうするとアクアが背徳感を持ってしまい孤立する
それ故にそれを認めてくれる認知してくれる存在がいると助かるはずです
あかねもゴロさりの前世はすんなりと受け入れるでしょう
そんなわけで、あかねとルビーは大丈夫なはず
問題は常識人な価値観を持っている有馬かな
これは正直認めないでしょうけど、「アクアを手に入れることができる」という一点勝負で突破できると思います
あかねが悪魔のようにかなちゃんにささやくことで落とせるチョロさが有馬かなにはあるはず
一番メンタルやられるのはアクアですね
こいつにはがっつり苦労を背負いながら幸せになってほしいので気苦労ハーレムエンドがお似合いだと思います


はい、ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございます
コイツ、異常者じゃね?と思っても「スキ」してください

ではまた次回の感想で


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