【タッチ】について

議論とかそんなんじゃないんです
感想の感想といいますか
返礼とでもいいますか
まあそんな気持ちで「タッチ」について語ろうかなとおもいましたので、語ります

あだち充先生の恋愛観って「一途」だと思うんですよ
男も女も惚れたらずっと最後までその人に惚れるそれが正しいという恋愛観を感じます

達也はずっと南が好き
南もずっと達也が好き
そのスタンスは最初から最後までブレてない
作者の意図は「一途」

仮に、和也が甲子園に行けていたら
和也が南に告白していたらどうなったか?
南は普通にフッたと思います
その後、南と達也がくっついて終わり
でもこれだとドラマにならない

和也がいなくなったからこそドラマになった
達也はそのままで南とくっつくわけにはいかなくなった
和也が出来なかった想いを継いで、バトンタッチして達也が和也の想いも背負って進む

それが達也という男の生きざま
筋の通し方だと思うんですよ

それを理解してずっと待つ南ちゃん
これもまた男の理想像としての女だと思うわけです
これこそが男だ
こんな女に男は惚れるんだと
そう言いたいんだと思います
そんな背中で語るかっこよさ
言葉で言わなくても伝わるのがサンデーの理想の男像

でも、読者目線のはちょっと違う
南は達也と和也のどっちが好きなんだ?
達也は身を引くつもりだったんじゃないの?
と感じるわけです
言わなきゃ伝わらないし、言われてないことを勝手に信じて気持ちがブレずにずっと待つなんてできるわけないじゃんとも思ったりするわけです

そもそもサンデー好きの男はモテないというのが定説というか、サンデー読者はあんまり女心がわかってないと思うんですよね

女性目線だと
「甲子園とか関係ないから普通に告ればよくね?」とか
「和也のほうがスペック高くね?」とか思うはずです
それが当然だと思うわけなんです
そんな等身大の女子が南ちゃんに自分を重ねて読む
女子目線が作者の意図と別に独り歩きする
作者の意図は隠されたまま話は進む
そのため読者目線では達也や南の心情を妄想してドギマギする
そこがあだち充先生の漫画の醍醐味と言っていいと思います

んで、それを「アオのハコ」でやっているのか?
それを目指しているのか?と問われると…
うーんそれもアリか?

いまいち見えない千夏先輩の女心を、女子目線で解釈していろいろ妄想する
男の視点と女子の視点の交差
たしかに似ているといえば似てるか?

ここまで語っておいて何をいいたいんだろう?と自分でも思ってきました
ここまで描いておいて、こんな文章消したほうがいいかなとも思いましたが、まあいいかと公開します

後悔先に立たず

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