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2022BRM918東京1000いってこいビワイチ

来年がPBPイヤーなので、優先エントリー権を上げるために1000kmにエントリー
・・・というのは建前でただただ長距離を走ってみたかった
往復コースで330kmずつで名古屋を連泊できる初心者も安心のコースでありがたい
公式で「何が何でも1000km完走を目指す平坦コースです」とか言っちゃってますけど平坦苦手なんだよな・・・獲得が1000kmで4000m以下!?

~準備~

開始二日前から有休を取り入念に準備を行う
前回の箱根200でケツが痛かったので意を決してAssosのビブ導入のためysroad府中多摩川店へ
試走なしの装備変更が危険なのは承知だが、帰路でサドル高調整すればいけるっしょ!!
と意気揚々と開店時間に入る
・・・無い 店員さんに聞くと取り扱いしていないと
いや店行かんでもHPに取扱店舗書いとるやん
あきらめきれずに今度は電車でGroove青葉台へ
試着して痛みの出た部位にしっかりパッドが入っていることを確認してそのまま購入する
高さ調整は家の周りで10分ほど
これはなかなかいいんじゃない??

体重も絶好調!平坦だけど笑

あとは荷物のチェックをして早めに睡眠

いつもと装備は変わらない
雨用にインナーと靴下の替えと、大量のコンタクトレンズぐらい

翌日は2時ごろに石和温泉駅につき、のんびりする

ひざの痛みでリタイア輪行に使った苦い駅だ
駅前の和菓子屋さんで かきもち?
めっちゃうまい
本日の宿
どろどろのランドヌールでもウェルカムな雰囲気漂う居心地のいい空間でした

駅のコインロッカーで荷物を入れるのを覚悟していたら、なんと健康ランド側で預かってくれるそう (宿泊者限定かも)
コインロッカーを使う場合の制限時間セルフ首絞めをしなくてよくなったのはありがてぇ・・・
特にやることもないのでじっくり温泉に入り、自転車へのパッキングを済ませてさっさと寝る
ここでブルべ参加者と思われる方に遭遇!
軽く挨拶をし、早く寝たほうがいいとアドバイスいただきさっさと就寝
駐輪場にロードバイク6台あったし、これはもしかしたら道中一人じゃないかもしれないぞ

晩御飯は鶏肉多めのほうとう
かぼちゃはビタミン多めでおなかに優しくてイイ

~出走開始~

03:00 起床 目覚めはいい
コーヒーを取りにフロントに向かうと、昨日お会いした方が準備済みで休憩スペースに
もうお一方と同時に04:00スタート予定だそう
自分が05:00スタートであることを告げ、「頑張って追いつきます!」と冗談で返しお別れ
この平地コースでまず出会うことはないでしょう・・・

05:00 スタート
他に2名ほど同時刻スタートの方がいるが、序盤はアップダウンが多いことを考えると多分脚は合わないだろうと予想し先に出る
DAY1は富士川を下り、海沿いを浜名湖に向かい、浜名湖から愛知の市街地を抜け名古屋まで
終始追い風で雨雲もどこにもない、まさしくブルべ日和の予報だ

~石和温泉-富士川~

甲府盆地を南下し、笛吹川沿いをしばらく進む
ひざを痛めたライドでギブアップを決意した忌まわしき癒しのローソンを眺め、富士川沿いのアップダウンへ

この時間帯がすごく好き

ここはAJ西東京さんの富士400, 諏訪湖600あたりでもおなじみの道
そういえば西東京スタッフの方が、「AJ神奈川のブルべで使われてからあちこちのブルべも通るようになって」と言ってはったな~など思いながらのんびり下る
調子はいい いつかスタッフやってみたい

快晴!

07:41 セブンイレブン富士川松野店 到着!
めっちゃ元気!
76kmを2:41って早すぎへんか?
ここで4時スタートの参加者と出会う
2019年の台風で微妙だった琵琶湖を見に来たとの、、、エモい!
そういえば2019年のこのブルべのレポートがやたらたくさん上がっている
参考にさせてもらっているが、なぜこのブルべだけやたらと記事が多いのだ・・・

~富士川-御前崎~

ここからゴールまでずーーーーっと追い風
そしていい天気

由比の旧東海道から
若干高い位置を走るおかげで景色がきれい
あれは伊豆大島か?
海岸沿いのサイクリングロードと駿河健康ランド
大崩海岸
崖が崩れて廃道になってるさまが素晴らしい
上りは大したことがない
これはおそらく焼津港
富士山が見えるとどーしても写真ポイントを探してしまう

このあたりで3時スタートの別の参加者に合流する
と、いうかペースがだいぶ違うので声をかけてパスする
しばらく走ってると後ろについている
なんだ速い人か~ということで、御前崎まで強調しましょう!と一緒に走る
二人だと空気抵抗でだいぶ得するのか、前でも40kmオーバーで巡行できる
御前崎のPCで先に出てもらった、、、ゴール後に面白いことが発覚するが、、、ここでは書かない

~御前崎-名古屋~

穏やかな海じゃ~

11:52 セブンイレブン御前崎港店到着!
おなかがかなりすいていたのでとりあえずパスタ
170km近く来たとは思えない快調ぶり
やっぱり信号が少ないとペースが作りやすくて楽だな~

絶対もっといい角度で写真取れたでしょ
ゆるキャン△の聖地は、、、若干高くにあるのか、、、
行こうと思ったがめんどくさい
2分ほど葛藤して、また来る理由ができたなと言い残し去る

御前崎を過ぎると、浜松あたりまでは風力発電を眺めながらの走行区間になる
追い風は素晴らしいが、信号も交通量も増え、ちょくちょくアップダウンも出てくる
平日だからかやたらとダンプが多くてしんどい
関東と違って無理に抜いてくることは少ないが、後ろでターボ音鳴らして威圧してくんのはやめてくれや・・・

近くで見ると迫力がすごい
音もすごい
浜名湖大橋
あああの下にもゆるキャン△の聖地が・・・

浜名湖のほとりのコンビニで一休みする ここから名古屋までノンストップで行ってしまいたいが・・・
確かこのあたりで疲れが出てきたのか、LINEでも走りながらでもやたらと愚痴が出始めたのを覚えている
ケツがね~痛いんだよね、、、
平地が続くとポジションを変えるのを忘れて荷重がかかりっぱになってるのがダメなんだろう

なんか松のすっごいの
主催の方はおそらく歴史好きとみた

ここからは市街地ゾーンでのんびりペースになるが、それ以上に車の運転がヤバ荒い!
マナー悪いし珍走団みたいなのもいるし、あ~勘弁してくれ~
ロードバイクで走るところじゃねえよ
心を無にしてとりあえず足を振り下ろすマシーンとなる
無にしすぎたせいかあんまりルートの記憶がない
ちょくちょく自転車専用レーンがあったり裏道を通したり、なるべく楽に走れるよう配慮はされたんだろうなぁ
おなかがすいたので宿の10km手前ほどの吉野家へ
そういえばブルベ中に御飯屋さんによるのは初めてかもしれない

鶏肉を食べたかったのに吉野家
心ばかりのサバと豚汁

20:38 セブンイレブン熱田沢下町店到着!
正直時間なんて一切気にしてなかったがこれは早いぜ!
いっぱい寝るか、3日目の雨に向けて余裕を作るか、いずれにせよ勝ったな
(と本気で思ってました)

宿に移動し寝る準備を整えるのだが、ここでダメポイントを連発
・自転車をホテル内で預かってくれるのに、それを知らずに離れた駐車場にとめる タイムロス
・宿備え付けの洗剤購入でわたわたする タイムロス (しかもその洗剤が体に合っていないことが翌日効いてくる)
・温泉が熱すぎて、体が全然休まらない
最終的に寝たのは11時ごろ
とりあえず3時起床で4時間寝ればいいでしょ~zzZ

~名古屋-米原~

DAY2は名古屋から関が原を抜け米原へ、反時計回りでビワイチ後名古屋に戻ってくるコースだ
時間通りに3時に起床し、前日に買っておいたおにぎりとコーンスープで朝食をすませる
胃のむかつきがやばくて不安になるが、欠はいい感じだし大丈夫でしょ
4時ごろにホテルを出てリスタート!

開始1kmでコンビニへ
そこからもう2kmほどでコンビニへ

やばいやばいやばい はきそうだし腕全体が痛いしケツも痛い
なんだこれ?風邪でもひいたか??
DNFが頭をよぎるがここで負けたくはない・・・
頭を絞って考える
吐き気はあれだ、牛丼だ
もともと牛肉を食べると胃腸にダメージが入る体なことをすっかり忘れていた
治るかわからんけど気休めにR-1とかヨーグルトを摂っとこう
ヨーグルト嫌いだけど!
腕の痛みはおそらくあれだ、ビブだ
パッドの厚みの前後バランスが変わって前荷重になったんだ
コンビニの壁面タイルで水平を確認しながら角度を1度ほど上向きに
ケツの痛みは腕の荷重を下げるためにドカッと座ってるのと、出力が吐き気で上がらないからだろう
しゃーないので保護クリームを大量に使用してあとは我慢

広域農道で朝日を眺め、関ヶ原の山を眺めてると少しずつ体に力が戻ってくる
粘ってみるもんですな

あの山の向こうに琵琶湖が・・・
ヨーグルトを食べながら

関ヶ原の上りを超えるころにはかなり回復し、200kmブルべのゴール直前ぐらいの元気さになる
山超えると元気になるのはなんでなんだろうか

ブルベにはやはりこういう道よ

08:04 ファミリーマート米原駅西店到着!
ここで別の参加者の方と合流
笑顔で天気よくてよかったですね~とか言ったりしたがすいません、疲労困憊でした
ここからは食事の方針を変更し、
・ボトルは麦茶&ポカリ
・補給食は食べなれたBE-KINDとようかんのみ
・食事は米、鶏肉、味噌汁、カップヌードル、魚介スティック、プリン、(ヨーグルト)、紅茶花伝
に制限する
要はいつものブルべのルーティン(とヨーグルト)に戻すだけだ
これが効いたのか、ここからゴールまでは胃腸の不具合に苦しむことはなかった

~ビワイチ~

このブルべのテーマであり、どのブログでもあまり触れられないおまけ的な位置づけのビワイチ
実家が大阪なので、何回か見たことはある
琵琶湖沿いは自転車専用レーンがしっかり整備されているだけでなく、なにより車がみんな自転車に親切なのである!!アリガテエ!!!!
途中で声をかけてくれたオジサマも、ブルベ中で遠くから来たとわかるや否や「いい場所でしょ!滋賀!!」と満面の笑みで返してくれた
道も穏やかなら人も穏やか
ほんとうに走ってて気持ちのいい場所だった
琵琶湖は輪行で来てのんびり楽しもうかな、、、

ほぼ海
天気はぼちぼち?
長浜城from車道
これも城か、、、磯野山城

水鳥を眺めながら追い風に乗り、爆速で海津大崎のフォトポイントへ
だがここにきてまた体が進まなくなる
出力を一定以上に挙げると、背筋のスタミナを消費、背筋のスタミナがなくなると状態を支えられなくなって腕に荷重が、腕の荷重を軽減するためにケツを痛めてるのでは、と仮説を立てる
上りだと大殿筋を使うが、平地だとエアロポジションの関係でどうしても大殿筋だけで進むことができない
今回のライドで背筋をうまく制御できるようになれば平地の苦手意識も減るのだろうか

フォトチェック 海津大崎港
このあたりは桜がきれいだそう

近くのセブンイレブンに逃げ込むように移動する
この辺の岸が芝生になっていたりして、そのまま突っ込んで倒れたい欲が止まらない
コンビニについたらさっさと親子丼を食べ、コンクリートの上で寝る
30分ほど寝ただろうか、そろそろいいだろうと動き出すがやっぱりしんどい
芝生が見えたのでもう30分寝る

布団

計一時間も寝ればだいぶ復活するようで、少なくとも心は動くようになってくる スピードは20km/hも出ないけど

白髭神社
来年の初詣はここにしよう

先ほどの仮説に従い、ケツから荷重が抜けるぎりぎりの出力をキープし進む
20時間以上続けてやっと背筋メインの走り方がわかってきたようだ
少しずつだが体幹が回復している
湖岸沿いの道を抜け、市街地に入り、

終点からの~
起点

フォトチェック ビワイチ起点へ
ここでコンビニに入ろうと思ったが、何を血迷ったか次の「すいてるコンビニ」に入ろうと馬鹿なことを考えファミマをスルー
結果、そのローソンを超えるとしばらくコンビニがなかったようで、無補給のまま20km以上を進むことになる
琵琶湖大橋を眺め、人がいるピエリ守山を素通りし、イナズマロックフェスの会場を羨みながら近江八幡のコンビニまで弾丸のごとく進む
琵琶湖東岸に入ってから、ずっと向かい風で距離は思うように伸びない
景色がいいことが救い

コンビニで補給し、ビワイチ中の方と歓談し、ロードバイク買いたての方を「今から山梨に帰るんです」とドン引きさせ気分良くリスタート
滋賀にいる間、ブルべで話が通じることが多くて嬉しくなる
AJ近畿さんが頑張ってるからかなぁ

彦根市街を超え、ハイライトに彦根城、、、と思ったら全然見えんやん

どこや本丸!

探すのもめんどいのでそのまま進む
と、まさかの車道からライトアップされた彦根城が!

あれは確かに彦根城

18:31 ファミリーマート米原駅西店到着!
よく頑張ったよおれ、、、
ご飯を食べ天気予報を見ると関が原に雨雲が
こりゃ~さっさと出たほうがいいなと漕ぎ出すと ・・・「ガチャガチャガチャ!!」
鍵かけっぱで漕ぎ出してしまった、、、
スプロケに絡まったワイヤーをほどき、腹立って鍵を床にたたきつけた反動で相棒のvolt800に傷をつける
精神的にも結構参ってたのだろう 自業自得だが踏んだり蹴ったりだなぁ

~米原-名古屋~

米原から若干上ると急に突風が なんか台風っぽい??
思わず横によって停止すると風で車体ごとガードレールにたたきつけられる
これまずくないか?
ハンドルをしっかりつかみ、ギアを軽くしたうえで力と気合をいれて進む
その様子を見ていたのか、路肩の車からおばちゃんが危ないから駅まで載せてくよと
どこまで親切やねん・・・
だが乗せていただいた時点でリタイアなのがブルべだ
事情を説明するのもなんか違う気がしたので、台風は来ていないこと、この先は大通りに出るルートということを伝え、問題があってもなんとかできるとつたえそのままGo
大通りに出るころには突風はおさまり、代わりに強めの逆風になる
予想は結果あたっていたが、あのまま風がやまなければDNFだったかもしれないな
山を越え下りきったあたりで雨が来る
予報では養老あたりは降られないようになっているので、急いで逃げれば大丈夫だろう
養老を超え広域農道へ
さえぎるもののない農道では逆風がきつい・・・
予報通り、琵琶湖では北東風、愛知では南東風、つまり琵琶湖南端を回ってから先はずっと逆風である
なーにが「何が何でも1000km完走を目指す」じゃあ!めちゃんこきついやんけ!と悪態をつきながら名古屋の市街地に入り、ちょくちょく雨に打たれながら

23:12 セブンイレブン名古屋篠原橋通2丁目店到着・・・
さっさと食事を買ってそのままホテルへ帰る
長い長い一時外出が終わり

二日目のホテルは一日目の反省を踏まえめちゃくちゃスムーズになった
大浴場に行きコインランドリーで服を洗う
大浴場では浴槽にはつからず体だけ洗う
部屋に戻り、ボトルを洗ったり明日の準備をすませ、程よいタイミングでコインランドリーから乾燥機に服を移動
部屋に戻ったら備え付けの湯舟にお湯を張り買っておいたお高い入浴剤であったまる
そして湯船の中で食事笑&歯磨き
終わったら乾燥機から服を取り戻し就寝!
およそ一時間程度で全工程完了し、昨日とは比較にならないほどリラックスできている
昨晩これができていれば・・・
4時間睡眠でしんどかったため、4時間半後の5:30に目覚ましをセットし就寝

~名古屋-御前崎~

予定通りの5:30起床
筋肉も胃腸も脳もだいぶすっきりしている これはいけそうだ
ただケツの痛みは7割回復といったところ・・・
雨予報なので、レインウェアで蒸れて悪化したらやばいかも
朝食のかぼちゃスープとおにぎりを放り込み6:30にチェックアウト!
今回泊ったのは名古屋金山のホテル「いろは」さんだが、まるでブルべライダーのための施設のような融通の良さだった
チェックアウトもスムーズで、宿泊ブルベに慣れている人ならかなり時短できるだろう
DAY3はDAY1の逆回し、そこら中に雨雲があったりなかったり、そしてずっと東風 これはきついぞ

06:30 ホテルからのリスタート
岡崎あたりまでは信号峠が続く ペースが上がらないのは仕方がない
ストップのたびに体が妙に暑い・・・
どなたかのブログで寒暖差でかなり涼しい時でも熱中症になると書いてあったが、まさしくそれだ
気温は30度を超えていないのに熱でもありそうな感じになる
サイクルジャージを脱ぎ、ジオラインと反射ベストだけになる
近くで見ればただの変態だ笑 ジオラインがあまり透けない素材でよかった

コンビニでヨーグルトを食べたり体をいたわりながら距離を稼ぐ
向かい風の割にはペースは悪くない
このあたりで完走への渇望が強くなってくる!!
1000kmリタイアした男になりたくねーーー!

岡崎の市街地で通り雨
レインウェアを着て耐える
だが常時雨ではなく、降ったりやんだり晴れたり
着ては脱ぎ着ては脱ぎ、、、正直ケツさえ問題なければ着なくていい温度なんだよな~
E1側道でもんのすんごい通り雨
一瞬で路面が滝のように 
しかもこの側道、横が山なので土砂が流れ込んでくるは葉っぱに交じって栗が落ちてるわでもうトラップだらけ
完走への熱意は最高潮なので気合で押し切る

E1側道を抜け旧東海道に入ると雨は嘘のようにおさまってくる
距離にして5kmも離れてないんだが・・・
山の影は雨雲が停滞しやすいとかあるんかな

豊橋あたりでコンビニへ
晴れているのでシューズとレインウェアを乾かしながら小休憩をとる
天気予報を見ると、この先はずっと小雨、富士川あたりで大雨のようだ
あー、、、最後の癒しかな

浜名湖あたりから、強烈な向かい風が続く
覚悟してたけどよぅ、、、20km/h出せねーよもう

休日の中日かつ台風予報なのか、交通量がめっちゃ少ない
しかし磐田のあたりでは何度も土砂降りに
なーんで屋根も見当たらない田んぼの真ん中で降り始めるかな~
何回か降られるうちに、傾向が分かってきた
・小雨を感じてから1分もしないうちに土砂降りになる
・15分もすればやむ
・やんだ後(降ってる間も?)、なぜか風が弱くなる
そういう雨なんだなと認識してしまえば怖くない
小雨を感じたらすぐにレインウェアを着て、走るのを継続すればいい

御前崎の灯台が見えた!!
この時の安堵感はかなりのもの

16:44 セブンイレブン御前崎港店 到着!

背筋の使い方がわかってきてペースコントロールができてきたからか、体も心もかなりいい感じ
ケツだけ、、、保護クリームを調子に乗って使いすぎて切らしてしまったのが不安である
豚汁とおにぎりの食事をすませる 味噌って結構いい回復手段な気がする PBPには10食分ぐらい持っていこうかな

海は大しけである 海岸沿いの道には昆布っぽいものが落ちていたりもした
台風はまだまだ南のほうにいるとはいえ、影響は受けているのだろう
急な豪雨や関ヶ原の突風なんかもそのせいだったのかもしれない

PCを出れば、北上になるので風の影響は少なくなる
大崩海岸をのんびり上り、松並木が素晴らしい道を抜け清水の市街地へ
このあたりでリアブレーキが金属の破片で効かなくなったので、、、
、、、サイクルジャージでふき取った
、、、、、、真っ黒の汚れは家でつけおきしても取れなかった
、、、、、、、、、あまりにも汚すぎる勲章である

清水の市街地を抜けると、海沿いの国1へ
天気予報を見ると確実に雨雲が上にいるのだが、上を見上げると晴れている
若干霧がかっているが、びっくりするほど走りやすい
岡崎と磐田の雨を超えたご褒美だろうか これはしっかり受け取って確実にゴールしなきゃならんな
興津に入りバスと追いかけっこをしていると、前方に揺らめく無数の赤いランプが!!
40kmオーバーでバスを置き去りにして追いかける
こーいうときのパワーの出方って尋常じゃないよね うれしいから仕方がない
ここにきて2人組の同日参加者にご挨拶~
後ろにつかせていただく
どうやらベテランの方が引いてはるようで、ここまで900kmほどを一緒に走行しているよう
他人とペースを合わせるのはそれだけでも脚を使うのに、、、恐れ入る
しかし1000kmとなると二人で走るのはポジティブな面が勝つ
一人で75時間は寂しすぎるよ・・・話し相手が欲しくなるわ・・・

自分は興津健康ランドで温泉に入るため、すぐにお別れ
といってもペース差があるからもしかしたらもう一度お会いするかも(とは失礼なので言わない)

興津健康ランドに入り、さっと体を流し湯船にじっくりつかる
体が溶けそうだ、、、やっぱり露天風呂はいい
海外ブルベだとこのボーナスはどこにもないからな、、、日本人でよかった
足の裏を余計にふやけさせないように頑張って上げ続けたり、ジェット風呂で体をこまめに動かして固まった筋肉をほぐしたり、あわただしいながらもリラックスしてチェックアウト
受付のお姉さんに石和健康ランドに向かうことを告げると、会員カードをお勧めされる
急いでるので、、、と断りかけたがカード精算のわずかな時間にダッシュで作っていただけた ん~神
AJ神奈川さんの600kmでここスタートがあったはず、、、また利用させてもらおう
雨気を付けてくださいね~とエールをもらい元気にリスタート!

ここからPCまでは20km程度
また雨に若干降られたりはしたが、本降りにはならそうなのでペースアップして

23:07 セブンイレブン富士川松野店 到着!
店員さんとなんかイベントでもあるんですかと立ち話をし、ケツにニベアを塗りたくり早めにリスタートする
1000kmブルべの一番の敵は、風でも天気でも坂でもなく、孤独であった
会計中の立ち話に応じてくれる店員さんはさながらポケモンセンターである

元気が出た俺には富士川のアップダウンは敵ではない
というかもともと坂が好きだ
ケツの痛みがひどいことになってきたので上りはすべてダンシングで、下りはケツの位置をずらして漕がずにエアロポジションで進む
上りに使う筋肉を温存(というか使うポイントがなかった)していたおかげで、ものすごいペースで進める
雨も霧雨程度だ 富士川の西側、南アルプスに雲がかかっており、雨雲のギリギリ端をすり抜けているようだ
最後までなんとツイていることか!!

身延駅でトイレに行こうとして、階段でチャリもろともずっこける
よく考えればチャリを下に置いとけばよかったよね??
判断力自体はだいぶ下がっているのか・・・
ハンガー曲がりがなくてよかった
果実ジュース(何味か覚えていない)を摂り、カロリー補給
コーヒーは胃腸がダメージを受けるかもしれないから避ける
時刻は1時前、こんな時間にも眠くならないのはありがたい体質だ
人混みにいるとすぐに疲弊し眠くなるが、運動なら何時間経とうが眠くならない

身延のアップダウンを抜け、波高島で富士川を渡る
遠くのほうに見覚えのある赤い光が
先ほどの2人組のようだ
1時間の温泉タイムロスをまさかの3時間で巻き返したということか・・・
ここでのんびりペースを合わせて談笑
これまでに出たブルべの話、来年のPBPの話、いろいろと面白い話を聞かせていただいた
西東京にも顔を出してはるということで、またお会いするかもしれない(過去のブルべで多分遭遇している気が??)

市川三郷の最後の上りの前に先行する
またゴールで!

最後の上りも危なげなく超えたところで甲府盆地が見えてくる
ちょっと泣きそう・・・
しかしここで俺のケツも限界を迎える
サドルにおろすだけでズキッと電気信号が走る
しかし距離は20kmもない、リミットは6時間後、コンビニもある 勝利は確実だ
最後だし、ダンシングで加速しエアロポジションでこがない、と伸びを大事にする平泳ぎのイメージで進む
ひざを痛めたライドでギブアップを決意した忌まわしき癒しのローソンに手を振り富士川を渡りのんびり進む
急げば3時ゴール=70時間切りが見えているがここは焦らない
その数分に大した価値はないことを受け入れられる程度には強くなっている

謎のラブホ街を抜け石和健康ランドの明かりが見えればもうすぐだ

03:03 ファミリーマート石和町松本店 到着!!
ゴール!!!!!

どん兵衛を食べたかったわけではない
入り口とレジを結ぶ直線状にどん兵衛しかなかったのだ
でもどん兵衛はうまい

レシートを確実に受け取り、どん兵衛にお湯を入れ、レシートの写真を取り座り込む
緊張が解けた瞬間体のあらゆるところがボロボロになっていく アビスの呪いか?
舌はやけどしたように熱く、手足の指は感覚がない
目は左右で違う焦点を見据え、体の震えは一向に止まる気配がない
こんな状態をアドレナリンで乗り切っていたとは・・・

これは二人組のゴールはまてねぇやと健康ランドに移動
コンビニを出るとき、お疲れ様です!と声がかかる 二人組のゴール待ちの方のようだ
元気に走ってはりましたよ~と告げ、ちょっと立ち話をして移動する
ゴール地点に誰かいてくれるというのは本当にうらやましい
というかご夫婦だとしたら、そもそもこんなアタオカイベントに理解のある奥さんというのが本当にうらやましい

~ゴール後~

預けていた荷物を受け取り、温泉に入ろうとすると残念ながら4時から清掃の案内
15分ほどシャワーとお湯につかり、すぐに仮眠室に
いびきが気になったが、自分の作ったノイズキャンセルイヤホン笑をつけると一瞬で意識が落ちていった

起床後、朝食に行くと出走前にお会いした別の参加者を発見!
一緒に朝食をいただくことに
今回のブルべのトラブル、所属しているグループのこと、機材のこと、などなど楽しく2時間以上は食堂に居座っていただろうか・・・
やっぱり長年ブルべ界隈に身を置いている人の話は面白い
N2だから最後もぼっちを覚悟していただけに、思わぬプレゼントだった

再び温泉にじっくりつかり、仮眠と昼食をとり輪行で帰宅
すぐにCherubimさんにメンテ依頼
長い長~~い旅であった



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