カニさん、ハワイに行く②
ハワイに来てから2日目。いよいよ姉であるチャイナの結婚式ということで、朝から慌ただしかった。
チャイナは長女で、前回登場した姉のウミは次女である。
結婚式場までの道のりは、予定より迷ったが、予定時刻ぐらいには着いたと思う。その代わり、新郎の方の家族であるスウィフト家のみなさんが遅刻なさった。今回は堪忍しといたろう。
結婚式に参加することは初めてである。長々とした挨拶やスピーチもなく、余計なお祝いの言葉などもなく、とても簡潔であった。よく晴れていて、カメラマンの人や参加者のみんなでたくさん写真を撮っていた。こう言うと語弊があるかもしれないが、チャイナは、とても痩せていた。本当にこういうと良くないことに聞こえる。伝えたいことを口語体で書くと、「痩せたね!」となる。健康的な感じだ。実際に言った。
女は、痩せることが好きなものである。もともと痩せている人が痩せていると言われても、大して喜ばない。もともと痩せていない人が痩せたとき、痩せたと言われる方が喜ぶ。「前は太っていたとでも言いたいのか」とは思わないのだろうか。
式が終わると、パーティーをした。そこでは、コース料理が振る舞われた。多すぎず、ちょうどよい量であった、はずだった。ところが、朝食のバイキングでたらふく食べたため、途中でかなり苦しむハメになった。プルーンのようなものが、特に私を苦しめた。
その後、しばらく暇を持てあまし、タンタラスの丘に夜景を見に行くツアーに参加した。そのツアーのガイドさんは、白人であった。日本語がペラペラというか、どう考えても日本人であった。私より日本語がうまい。その上英語を使いこなすのだから、感心する。さらに、前回登場したシュノーケリングのユウタと違って、馴れ馴れしくも親しみやすい人であった。口調が丁寧で、良い印象を受けた。
ツアー自体は、老人グループが集合場所を間違える事件はあったものの、概ね予定通りに敢行された。