GDP(国内総生産)②
GDPの中身(支出面からみたGDP)
GDPとは、「国内で一定期間に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額」ということであった。
GDPには三面等価の原則、がある。GDPは、生産、分配(所得)、支出、の3つの観点から考察することができる。これら3つの観点からGDPを見たとき、いずれの観点からGDPを見たとしても、常に同じ金額になるという原則だ。
支出面から見たGDPは、GDE(国民総支出)と呼ばれる。
GDE(=GDP)の方程式は、以下のように表される。
Y=C+I+G+(EX-IM)
Y(Yield:産出)は「国民所得」を表す。GDPと同義である。
C(Consumption:消費)
I(Investment:投資)
G(Government Spending:政府支出)
EX(Export:輸出)
IM(Import:輸入)
つまり、GDPは国内における消費、投資、政府支出、純輸出額の合計で表すことができる。純輸出額とは、輸出-輸入を指すが、なぜ、輸入額をマイナスしなければならないのか。家計による消費や企業による投資、政府の支出などには、外国で生産された製品・サービスへの支出(=輸入)も含まれている。これらは日本で生産されたものではないため、日本のGDP(”国内”総生産)には算入されない。従って、輸入はマイナスする必要があるということだ。
GDPの計算に含むもの・含まないもの
市場で取引されていないモノやサービスでも、市場で取引されたとみなして付けられる価格のことを帰属価格という。帰属価格がわかれば市場で取引されていないモノやサービスでも、その価格を当てはめて金額をGDPに含めることができる。
(参考)国民経済計算
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?