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日本人に足りないNOを言う力

ども、かにかまトマトです。カナダでアプリとかを作ってます。

本当に日本人はNOを言う練習をした方がいい

「NO」を言える日本人になりましょうって言われてどのくらい経つだろうか。僕が子供の頃から言われているような気がします。

「NO」と言える日本』(ノーといえるにほん)とは、日米貿易摩擦の中ソニーの会長である盛田昭夫と作家である石原慎太郎によって共同執筆された1989年のエッセイである。アメリカ合衆国のビジネスの方法に批判的な目を向け、日本が多くのこと、ビジネスから国際問題にまでに関して他国に依存しない態度を取るべきだ、と主張している。

wikipediaより

なるほど。1989年には言われていたようです。
かなり古くから叫ばれていますが、相変わらず日本人はなかなかNOと言うのが苦手らしい。

僕もバリバリの日本人なのでNOと言えない時がよくあるのでよく分かります。相手の気持ちを先に考える、それが日本人のいいところでもあると思います。

でも海外で生活してよりそう感じるようになりました。
本当に損をすることもあるなぁと思いますし、海外だと自分の気持ちをちゃんと伝えることが悪いことではないのかもと思ったりします。

というのはカナダみたいな移民の多い国なんかは、いろんなバックグラウンドの人がいるのでお互いの文化やコンテキストが分からないことがよくあります。

ある国の人は無駄によく喋り、それが頭の良い証拠とされていたり。
ある国の人はめったに謝ることがなかったり。
ある国の人は絶対に自分を優先させたり。

ガンガン自分の主張をお互いにぶつけ合って真ん中の妥協点を探す人達もいます。

そういった人達の中で相手の気持ちを優先させたり、場をうまくまとめるために自分が一歩引いたりしているとドンドン置いていかれたりしてしまう場合があります。

ある友人の場合

ある友人はIT学校の時に卒業制作ということでグループワークに参加していました。グループワーク自体はいいんですが、別のグループからも誘われたりしてプロジェクトを複数を掛け持ちしていました。
いろいろあって4,5グループに参加していました。

もちろん4つも5つも同時進行なんて最終的にどこかは破綻していくのが見えているのですが、お願いされると断われないのです。
自分の就職活動もままならなくなって本末転倒になっていました。

なので1つ以外を全部断ることを強く勧めた結果、うまく切り離すことができて就職活動にも集中できるようになっていました。

NOを言うのも練習が必要

相手の気持ちを優先してしまう人は、自分の意見を言う事を今までやってきていないので、自己犠牲で相手が言う事を飲み込んだほうが逆に楽に感じるのかもしれません。
自分が我慢した方が楽って時は確かにありますし、僕もやってしまいがちです。

でもそれによってお互い不幸になることもあります。

しかも海外では時に自分の意見を持ってないやつは信用できない人になってしまう場合があります。普通にナメられたりします。

自分の意見を言うのが日本では「ワガママ」と捉えられがちですが、海外ではそうではないです。
お互い外国人で文化が違うので、そうしないと伝わりません。
そもそも相手も自分の要求を伝えるのが当たり前なので、一瞬は意見が対立したとしても何も気にしていない場合が多い。

こういう自分の意見を言うって僕ら日本人にはかなりハードルが高いです。
でもここをちゃんと練習しておかないと、海外で生きていくのはしんどいだろうなって思ったりします。

なので苦手な人は小さいところから自分の意見を言う練習した方がいいなぁと思います。こちらが受け入れるだけがお互いハッピーじゃないってのを理解しておかないといけません。

というわけで

じゃあ何でもかんでも気に入らなければNOって言えばいいかって言うとそうでもなくて、言い方は気をつけないといけなかったりします。

例えばカナダもアメリカも北米で一緒でしょって思われるかもしれませんが、実は文化も国民性もそこそこ違うように見えます。

よくカナダ人は、「Sorry」ってすぐ謝るとアメリカ人にイジられたりしています。アメリカ人って謝らないらしい。
カナダ人はアメリカ人みたいにフレンドリーではないがちゃんと距離感を気にしていると感じます。ちょっと日本人に似ているかなぁって勝手に思っています。

そんな国民性なので自分の気持ちだけを直接的に言うことはあんまり好まれなかったり。

なので少しマイルドにしながら、でもちゃんと自分の要求を伝えるみたいな技術が必要だったりします。

そのためにも英語の表現力をつけないとなぁと常々思っていますが、なかなか大変です。
僕はもうどうしようない時、「外国人」というカードを使って甘えたりします。

「英語がうまくないからこんな表現になっちゃったよ。ゴメンね。テヘペロ」みたいな。

ワーホリでも仕事でも海外で生き抜くためには、そういった英語の勉強とNOっていう練習をしておいた方がいいだろうなと思った話でした。

ではでは。



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