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月様美の紫式部vol.42.43十日余りの月

いよいよ今夜のクライマックス、望月に向かっている
#光る君へ
鑑賞覚えの月様美を楽しめる時間も残り少なくなってきました。1話も見逃すことなく並走している、驚き!ありがとう!平安✨
独眼竜政宗以来の奇跡の大河視聴者よ(笑)
今週は「平安恋愛相談室」を開催した、カニカクニ亭ウタコでございます。

42回 川辺の誓い
43回 輝きののちに

三条天皇の一帝ニ后がかなった。
前半の定子と彰子のケースとは状況が違う。
助けてくれる姉も今はなし、弱る道長様と藤式部の再会が療養先の宇治は、
『源氏物語』ファンにはたまらんですね。
2人で宇治の川に流されてもいい…。
うーむ、演歌です。
(平等院は混雑してるよなー、きっと。)

さて、平安貴族たちの人生は静かにそして
荒れ狂う川の如く。
次第に視力を失う、三条天皇の百人一首でも有名な歌もまた、月でした。

 心にも あらで憂き世に ながらへば
     恋しかるべき 夜半の月かな

道長の娘、宴会女王妍子ちゃんは三条天皇の子どもを出産、内親王でガックリされる。露骨に。
道長の息子、頼道様は子が授からずとも妻1人を愛するという姿勢。
そうした結婚や出産への価値観の違いは、千年のちの現代においても変わらずある。
命がけで女性は子を産んでいるのだけど、な。
どの時代においても全ての価値観がそうではないこと、社会の風潮としてどの声が大きいかだけのことで、あまり人の有り様は変わらぬものと存じます。
そんなことを思うと、古人への友情のようなものさえ感じてくるウタコであります。

百人一首の紫式部の歌をもう一度詠みたい。

めぐりあひて 見しやそれても わかぬ間に
       雲隠れにし 夜半の月かな

こちらは雲隠れの夜半の月。

「百首にも 源氏一帖 式部よみ」
という川柳もあり。
定家様の「百人一首」選びのセンスよ!
ということで、いよいよ今夜の

この世をば…
を楽しみに待ちたいと思います。
ふーっ、間に合った。43回。

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