月様美の紫式部vol.40,41更待ち月
神無月せわしく、立冬も過ぎました。
ここからさらに加速していく年末までの時間。
#光る君へ
の時間もスピードアップしております。
今回は4話を一気に観ているウタコ。(鑑賞覚えは2話ずつで)。
平安人生すごろくの激しさよ。
40回 君を置きて
41回 揺らぎ
とうとう、一条天皇が32歳という若さで身罷られる。お上という立場はなんと心労の大きなことでしたでしょう。ストレス半端なし!
そして、この一つしかない牌とその周辺を目指し、歴史上名を挙げられることなき人たちがどれほどの血と涙を流したことか。
露の身の 風の宿りに 君を置きて
塵を出でぬる 事ぞ悲しき
こんな辞世の歌を残した一条天皇。
この世の命を風の中の塵と詠む。『方丈記』冒頭のごとく。
この「君」への解釈もいろいろだろうけれど、私はやはり現実的な読みをしたくなる。
自身を顧みたら、息子 敦康かな。
確かに行成解釈の定子というのも頷ける。
あまり、彰子へと思わないのはなぜかしら?
歌の解釈は自由だから、楽しい。
時々でも変わる。
しかし、何より当時の人が一条天皇との関係において自分が「君」であると感じたら、それでよいと思う。(笑)
何はともあれ、
一条天皇ロスで
#無能の鷹
を欠かさず観ているのは私だけではあるまい(笑)
さて、お上が三条天皇へとなった41回には、久々に清少納言登場!
道綱がキャラ変わらず出続けてくれるのも安心するわ。
そして、お菓子好きの私にとって嬉しかったのは
#椿もち
の登場でした。
三条天皇とのやり合いで道長様が体調を壊していくのが心配な回。そこに娘や息子が巻き込まれているんだけれども…。
止まることのない時間。
親心がありながらもやはり伝わりきらない。
顕信の出家。
一方まひろちゃんちは
賢子ちゃんの武者との初恋。
道長様とまひろの人生時間も深まっている。
どこかで大石恋愛ドラマ感でみている節もあるけれども、そこに流れるのは『源氏物語』と同じく
人の親の 心は闇に あらねども
子を思ふ道に まどひぬるかな
と思ふ。