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AIロボットによる「自動手術」の日は近い?

手術支援ロボット「ダヴィンチ」が米国で承認されたのは2000年で、同年に日本の大学病院に導入されました。

翌年から治験として国内使用されましたが、保険適応になったのは2012年(前立腺がんに対して)でした。

「自動」手術と手術「支援」は違う

日経新聞に、AIによる自動手術の記事が掲載されました。

しかし、本記事の「自動手術」と、ダヴィンチの「手術支援」は異なります。

私の専門の整形外科領域ではダヴィンチとは少し違った手術支援ロボットを人工関節置換術で使用しています。
コンセプトはダヴィンチと同じで、手術”支援”ロボットです。

この手術”支援”ロボットを動かすのは「外科医の手」です。
一方、”自動”手術ロボットは、AIがロボットを動かす事を目指しています。

本記事内では「豚の腸縫合を、人を介さずに成功した」と書かれています。
そして、今後は人間への実用化、さらには縫合以外の手術もAIによる自動化を目指しているそうです。

しかし、AIによる自動化手術はリスクも大きく(現段階では)、まだまだ普及するのには時間がかかると思います。

「AIが支援」する医療は今後急速に広まると思う

一方、「AIが針を刺す適切な軌道を示して、最終的に刺すのは医師」というAI支援ロボットの話もあり、こちらの方がより現実的だと思います。

やはり、最終的には患者さんの状況に応じて、人間(医師)が判断をして処置を加える手順が安全です。
このタイプのAI支援ロボットはこれから速やかに広がるでしょう。

まとめ

今後、AIは医療の世界にも浸透してくるでしょうが「何でもAI」ではなく、「AIをうまく活用できる」ようになる必要性を強く感じます。

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