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GLP-1ダイエットって?

GLP-1 とはグルカゴン様ペプチド-1の略語で、GLP-1受容体作動薬は糖尿病の治療薬の一つです。

しかし、最近は「ダイエット目的」で使われることも多く、医学界では問題提起されているようです。

日本糖尿病学会が、GLP-1受容体作動薬は2型糖尿病の治療薬であり、美容・痩身・ダイエット等は適応外である旨の声明文を出しています。

私の知人のアラフィフ男性がまさにダイエット目的で本薬剤を内服し、「30㎏の減量に成功した」ことを最近本人と会った時に聞きました。

確かに、とてもスリムになっており、薬の減量作用はあったようです(薬だけの効果かはわかりませんが)

話を聞くと

・自分(=知人)は糖尿病では無い。
・なので、自由診療(健康保険を使わない)で薬をもらっている。

とのことでした。

私自身は自由診療を経験したことが無いので、どうしても違和感を持ってしまうのですが、「あのまま太り続けた場合」と「薬を使って痩せた場合」でどちらが彼にとって良いのかよくわかりません。

「食事を自分で制限し、適度な運動をして痩せる」がベストであることは間違いないでしょうが、それが難しいため世の中には多数のダイエット法が溢れています。

糖尿病の専門家は当然「薬の適正使用」を主張しますが、肥満の人に対してひたすら正論で「野菜中心の食事にして・・、毎日運動を〇〇分やって・・」というだけでは、国民への健康指導としては不十分でしょう。

このGLP-1ダイエットが適切か否か「患者個人による」という気はします(私は専門家ではないので、あくまでも私の感覚ですが)。

超肥満の人でダイエット効果があれば、薬のリスクよりもメリットが上回るでしょうし、軽度の肥満ならば薬の副作用のリスクの方が大きいでしょう。

厚労省がこれらのデータ収集を公式にすることは難しいかもしれませんが、使用する人が大勢いるならば、それら有用性・危険性を検証していくべきだとは思います。

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