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クリニック院長たちの後継者不足
日本の中小企業の廃業理由の多くが「後継者不在のため」と聞きますが、クリニックも似た状況のようです。
60歳以上のクリニック院長において、約7割が後継者不在らしいのです。
後継者と言えば、クリニックに限らず他の中小企業でも「自分の子供」が多いと思います。
60歳の人に息子・娘がいるならば、20~30歳代くらいが多いでしょう。
となれば多くは現在、大学生または社会人。
その年代で後継者候補になっていないという事は、医学以外の道を歩んでいるという事ですので、今後後継者候補になる可能性はとても低いと思われます。
中小企業においても、第3者への事業承継を促す政策や、そのようなマッチングを担う会社なども生まれてきていますが、自分の子供ではなく、第3者に引き継ぐことの難しさも色々あって、なかなかうまくいかない面があるようです。
しかし、後継者不在のクリニック院長のうち、約7割が第3者への承継を希望されているらしいです。
その理由の一番は「患者さんのため」だそうです。
確かに、これは大きな理由だと思います。
医師不足と言われる現代においては後継者不在は必然な気もしますが、私も田舎の病院で医療をやっており、近くのクリニックがもし一つなくなれば、行き場に困る患者さんはとても多いと想像します。
(とても、私たちの病院で引き継ぎきれないです)
中小企業もクリニックも、必要な組織は継続しやすいような仕組みができると良いなあと思っています。