「老いたら去る」のは、いつ?
最近、仕事の引き際についてよく考えます。
以前は情熱をもって「できる多くの知識・技術を身につけて」と思い、論文読んだり、書いたり、他の病院に見学に行ったり、解剖のセミナーに参加したりと、アクティブに活動していました。
しかし、最近は自分の体力的な事もありますが、「医療の限界」というものも強く感じるようになりました。
ですので、医療技術の進歩に貢献したいとも思い「医療機器開発」を工学部や企業と協力して挑戦しています。
しかし、これも景気の悪さに加えて、日本の医療機器認証・承認制度の煩雑さ・長期化のためになかなか進みません。
まあ、こちらは患者さんが目の前にいるわけではないので、それほど焦る必要もないのですが。
やはり、患者さんを診察する臨床医としての引き際のタイミング・去り方を一番考えます。
「今、自分が必要とされているか?」を一つの基準として考えるようにしていますが、そう考えると、現時点ではまだ必要とされている(気がします)。
しかし、だれかが「かにーじゃさん、そろそろ引退したほうが良いんじゃない?」と言ってくれるわけでもないでしょうから、どこかで自分が判断しなければなりません。
患者さんに迷惑をかける前には去らなければならないと思いながらも、そのタイミングってわからないですね。
こんなことを考えている「今」が去り時な気もします。。。