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商業主義的UX基礎 - 0

商業主義的UX

デザイナーの素朴な願い

私は限界インハウスUIデザイナー。「デザイン要因で自社サービスからユーザーに離れてほしくない」と日々願っている。また、美しくないより、美しい製品を人々へ提供したい。

限られたリソース

しかし、開発リソースは限られている。数字を上げるための施策が優先される。また、数字を上げるために、ユーザーが使えないと数字になる訳がないし、さらに期待する体験を作れないといけない。そこで、社内のデザイナーもUXリサーチ・UXデザインに力を入れている。これを素朴な理想論と区別して、個人的に「商業主義的UX」と呼んでいる。

審美的デザインの商業主義的な意義

美しくないと無意識に拒絶される

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サイトへ訪問した際に、「信用できない」「危険だ」と無意識に判断してしまうという説がある。

「信用できない」という理由で拒絶されたウェブサイトについて、被験者の意見の83%がデザインに関連していました。見た目の第一印象、文字のサイズ、ナビゲーション、色、サイトの名称などといったことに関する不満をあげたのです。

ウェブサイトが信頼に値するかという決定のよりどころとなった特徴については、74%がそのサイトのデザイン要素ではなく内容をあげました。

インタフェースデザインの心理学―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針・079

これは心当たりがある。スタイリングが崩れている画面に、クレジットカード情報を入れたくはない。


アクセシビリティが悪いと情報を受け取ってもらえない

また、アクセシビリティが悪いと「なんだか難しいな」という印象を抱かせてしまう。人は無意識で判断してしまうが、本人は「自分は意識できている」と思いがち。

フォントが読みにくいと、その人はうまくいかない感覚を文章の意味のほうに転嫁し、文章の内容が理解しにくいとか実行しにくいとか判断してしまいます。

インタフェースデザインの心理学―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針・015


今デザイナーがやるべきこと

自社の場合、2軸で取り組む必要がある。

  • アクセシビリティや品質・審美的デザインの向上に取り組む

  • 事業施策の角度を上げる。UXで成果を出す。

このシリーズでは、

  • 事業施策の角度を上げる。UXで成果を出す。

について自分用に記録していく。


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