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「わたしはカニです。子どもの頃はけっこう苦労しました」
第5回(6月30日)のミニカニ講座は、
「奄美に伝わるカニの昔話」でした。
奄美で語られた「さるとかに」という昔話を題材に、
その登場物を一つ選び、
その物になって文章を書いてみる、という試み。
今回は、
カニや猿だけでなく、
物語の中に登場する鎌や、カニ穴の言葉も
聴くことができました。
誰も知らなかった
カニ穴の秘密が明かされた気もしましたし、
鎌の優しさにも触れました。
カニや猿の心の動きも味わい、
またそれぞれの物語がシンクロしていたりして。
非常におもしろく
物語を味わうことができたのと同時に、
物語を通して
自分の心がなにか大きな存在に認められたような
そんな気持ちになりました。
ひとつだけ
宿題がのこりました。
この昔話の島口の一部分だけ訳がないのです。
カニが娘を脅す場面での、
「お前が米をくれなければ、ひんしば、くいきりゅっと」
というセリフです。
“ひんしば”って何?
“くいきりゅっと”って、食い切るぞ、って意味かな?
“ひんしば、って隠語じゃない?”
などなど、
想像は膨らみますが
結局真実はわからぬまま。
どなたかわかる方いらっしゃいますか?
島の方にお聞きしてみようと思います。
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わたしが、カニが好きだと話しているので、
いろいろなカニの昔話が集まってきています。
ミニカニ講座では、定期的に、今回のような
昔話ワークをしていくのもいいなあと思いました。
*
ミニカニ講座は、
カニたちから人生や宇宙の智恵やヒントをもらう企画です。
わたしが気になっているカニ関連情報について調べお伝えし、
みんなでアートワークなどしながら連想を広げてみましょう。
●会場 オンライン(お申込みされた方にお知らせします)
●日時 基本毎週木曜日 20時から21時
7月14日、21日、28日
※7月7日のみ、諸事情によりお休みです。
●参加費 一回1500円
7月は3回まとめて4000円
【今後の予定】
7月14日 「カニは横歩きする」 横行君主/カニの横ばい
7月21日 「出産とカニの話」 あの世とこの世の境界/掃部(カニモリ)
7月28日 「カニとうた」 kani/うたの力
*お問合せ•お申込み
ohisama.utaoto⭐︎gmail.com(あおきさとみ)←⭐︎を@に変えてください
メールにて、お名前、メールアドレス、お電話番号をお知らせください。
【案内役】あおきさとみ(カニアーティスト)
奄美大島在住。地球の自然の仕組みや美しさ、
そこに生きるイキモノたち(人間も含む)に興味がある。
心理職として小中学校にかかわる傍ら、
カニを描き、カニに学ぶ。手づくり音楽ユニット「ふやよみ」や、
島の植物を暮らしに生かす「草ラボ」のメンバーとしても活動中
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