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無料ノイズ抑制系の私的まとめの巻

Windowsを前提として記述。

基本的にノイズ抑制は音質を良くするものではない。
音を削るものなので音質は悪くなる。聞きやすくはなるかもしれない。
それぞれ得意なノイズタイプも異なるし、フィルターの順番でも聞こえ方が変わる。
別種のものを併用するのも僕は悪くないと思う。

色々試して自環境に合う(妥協できる)ものを探してください。
ゲートタイプは原理的にはノイズを取るものではないと考えているので除外しました。

▼項目

【タイプ】AI・非AI・学習・EQ

  • AI :動的なノイズも対処してくれるかも。反面、意図しない挙動も。

  • 非AI:手軽に静的ノイズ処理したい場合に。

  • 学習 :静的なノイズを記録し、それに合わせてカットしてくれる。

  • EQ :中上級者向け。ノイズがどの周波数帯にあるのかを知ってないと辛い。

【導入】組込・VST・VST3・ソフト

  • 組込 :特定のソフトウェアに最初から組み込まれている。

  • VST :VSTプラグイン。厳密にはVST2系。OBSに直接読み込める。

  • VST3:VSTの新しい形式。OBSで使うには手間がかかる。

  • ソフト :OBSとは別で起動させておく必要がある。

▼ノイズ抑制紹介

■RNNoise

【タイプ】AI
【導入】組込(OBS)
[ひとこと]
OBS内の「高品質」のノイズ抑制。声も消えると評判。
入力する音量を変更すると効き方が変わる。


■Speex

【タイプ】非AI 【導入】組込(OBS)
[ひとこと]
OBS内の「低品質」のノイズ抑制。
フィルター位置は音量調節系(ゲインなど)よりも後段(下段)のほうがこもりにくいかも。


■Krisp

【タイプ】AI
【導入】組込(Discord)
【参考リンク】https://n-tkun.hatenablog.com/entry/2022/08/20/091410
[ひとこと]
工夫すれば自身のKrisp処理したマイク音声をOBSで使用できる。
単一アカウントの自環境ではマイクテストがオンの状態でないと出来なかった。


■RTXVoice

【タイプ】AI
【導入】ソフト
【リンク】https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/guides/nvidia-rtx-voice-setup-guide/
[ひとこと]
サ終アプリ。今これを使っているのはセキュリティやトラブルリスクに頓着のない証拠です。
やや遅延が大きかった印象。


■NVIDIA Broadcast

【タイプ】AI
【導入】ソフト
【リンク】https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/broadcasting/broadcast-sdk/resources/
[ひとこと]
OBSのNVIDIAノイズ除去(
NVIDIA AUDIO Effect SDK)も同じものとして扱う。
GPUの負荷の具合やクロックが下がった時?などに音飛びが発生したり、
音(デュアルモノラル)の左右で掛かり方が違うなど、妙に不安定な印象。


■SteelSeriesGG

【タイプ】AI・非AI
【導入】ソフト
【リンク】https://jp.steelseries.com/gg
[ひとこと]
SteelSeriesの製品を持っていなくても使える。
アカウント登録は必要。遅延はややある。
AIタイプはRNNoiseよりはサ行が消えづらく良い印象だった。
導入すると音声周り(再生側も)をこのソフトの仮想デバイスに強制支配されるため、
Windowsのラウドネス等化を使いたいなど、こだわりがある人には向いていません(1敗


■Noise Suppression for Voice

【タイプ】AI
【導入】VST
【リンク】https://github.com/werman/noise-suppression-for-voice
[ひとこと]
RNNoiseをベースとしているがOBSのものとは効き方が違う。
ノイズはめちゃくちゃ取れる印象。高音が消えるかは知らん。


■Voice De-Noiser (ViatorDSP)

【タイプ】非AI(多分)
【導入】VST3
【リンク】https://viatordsp.gumroad.com/l/jtago?layout=profile
[ひとこと]
Speexに比べると低音がもっこりしやすい傾向かも。


■Reafir

【タイプ】学習
【導入】VST
【リンク】https://www.reaper.fm/reaplugs/
[ひとこと]
無料学習タイプの定番、なんだけど古くないですか?他人に勧める気にはならない。
入力する音量を変更すると効き方を変えられる。
FFTサイズを大きくすると音質に影響しにくくなるが遅延も比例して増える。


■Denoiser (Blue Lab Audio)

【タイプ】学習
【導入】VST
【リンク】(!非公式!)https://plugins4free.com/plugin/3618/
[ひとこと]
公式崩壊済み。Reafirより調整項目が多い。自環境では音飛びが発生。
どうしても試したい異常者でなければ触るな。


■Denoiser Classic (Bertom Audio)

【タイプ】EQ
【導入】VST3
【リンク】https://bertomaudio.com/denoiser-classic.html
[ひとこと]
EQタイプかつ調節バー以外に視覚的な情報がないため扱いにくい。
特定周波数のノイズを減らすのに有効かも。


その他、無料かつリアルタイム処理できるノイズ抑制系の情報、お待ちしております。
有料のものだとClarityVXが配信用途では無難だと思います。動的な音には弱いけど。

以下、有料のもの含めて比較したりされている方々。



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