第5話 職場復帰で感じた恐怖
専業主婦として子育てに集中してる時は良かったのですが、子供たちも成長しどんどん親の手が掛からなくなっていきます。
良くも悪くも私はひとりぼっちになっていったのです・・・。
そこで、私の存在意義を見つめ直し、昔の夢を思い出しながら社会復帰を考え始め、40代で職場復帰したのです。
13年ぶりの職場復帰は衝撃の連続でした。
復帰した医療現場の進歩はめまぐるしく、基礎技術的には抵抗はなかったものの、電子カルテや進歩した医療器具の取り扱い等には少々戸惑いました。
高齢者の皆様の介護している人達が、実は私達が子供の頃はおばあちゃんと言われていた年代の人達だったのです。
そう、高齢者が高齢者を介護する時代に突入していたのです。
時間外労働は当たり前、食事の時間もくつろげる
時間は無い。
認知症患者さんを相手に暴言や暴力を阻止しながら慰めたり、忙しさや労働条件等の厳しさの変化は感じなかったものの独身の時とは違う身体のキツさ・・・。
そう、私も43歳になっていたのでした。
看護師という職業は天職です。
この仕事が嫌になった事は一度もありません。
しかし、一抹の不安が私の頭を過ったのです。
『いつまで現場で働けるかな・・・』
生涯安定した職業では無いというより
『一生涯現役でいられる仕事ってないのだろうか・・・』ということを考え始めたのです。
そしてまた私の頭には、ふつふつと思い出してきたものがあったのです。
『海外ボランティア』
そう、私は看護師になって海外ボランティアをしたいという夢が私の心の中にまだ生きていたのです。
その想いはどんどん大きくなっていったのです。
『何もしなければ何も変わらない』
『明日の自分が、今日の自分より1㎝でも先に進んでいたい。』
これまで看護師一本で来た私に、新たな新鮮な思いが駆け巡りました。
しかしこの時、まさかこの想いが地獄への第一歩だとは
全く知る由もありませんでした・・・。
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【目次】
■序章『看護師トモ子の副業ナースコール』
■第1話『子どものころの夢=決心』
■第2話『結婚の理想と現実・・』
■第3話『死の覚悟をした出産』
■第4話『フリーターとワンオペ生活』
■第5話『職場復帰で感じた恐怖』
■第6話『新世界!ネットワークビジネスとの出会い』
■第7話『まさかの投資詐欺?!』
■第8話『儲かる魔法はない!』
■第9話『DX・CX』
■第10話『これぞインターネット集客』
■第11話『最終章』
■追記『薬機法とネットワークビジネス』