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第1話  子どものころの夢=決心

私が初めて看護師さんの優しさに触れたのは小学校低学年の頃だったでしょうか。
それは、ご年配の看護師さんだったと思います。

当時、アトピーだった私・・・
そう、私はアトピー性皮膚炎を患っていたのです。

生まれつき酷いアトピーで病院通いが絶えず、自分ではどうしようもない。
恥ずかしさ、痒みなどから逃げ出すことも出来ず、心も荒んでいたのです。

そんな、何度も病院に通う中、ある看護師さんのと出会いがありました。

そのご年配の看護師さんが、ある日、私の手にピンクのフェルトで作った猫のマスコットを握らせてくれたのです。
今は手元にはありませんが、その時のシーンは明確に覚えています。幼いながらに病院通いが絶えない私を気遣ってくれたその優しさが、
  
    『私大きくなったら看護師になる!』

という道筋を作ってくれたのです。

痛みや痒みで不安がいっぱいだった私の心にほっこりとした温かさが芽生え、私も人を笑顔にする仕事がしたいと思うようになったのです。

今思えば、もっと色々な職業があったよね・・・と思いますが、看護師になる為の勉強や実習は大変ながらもとても楽しく、何より患者様と関わる中での感謝の思いや、元気になられる姿を見るのはとても嬉しかったです。

『関わる人を笑顔にしたい』と言うその想いは更に大きなものとなり、中学を卒業する頃には早く看護師になりたいと、私立の看護科のある高校を選択しました。

高校と同時に准看護師の資格を取得し、その後2年間広島の専門学校に行った後、正看護師の資格を取得したのです。

そう!私は20歳にして幼い頃からの夢を叶えたのです。

そんな私ですが、生まれつきのアトピーには本当に苦しめられました。

病院通いが絶えなかったことは前にもお話ししましたが・・表面上の皮膚に出てくるアトピーは小学生の私の心を次第に内気にさせ、音楽やスポーツは好きだけど勉強は大嫌い・・・
いじめられることもあれば、いじめることもあったり・・・と。

明るく活発な2人の妹を羨ましく思いながら劣等感に苛まれていたのです。


中学校では、音楽が好きだった事もあり吹奏楽部に入りました。アトピーの状態にあまり変化は見られませんでしたが、小学校とは違う清々しい気持ちでの入学。
何故なら、私の夢は人を笑顔にすること

その想いはさらに膨らみ中学に入学した時点で、既に
自分の進む道を決めていました。

必然的に勉強も頑張れたのはこの時の思いの強さに他ありません。
同時に、夢を持つことの大切さも学んでいました。

夢を叶えた私は、広島の総合病院に2年間勤務後、
実家のある山口県に戻り、再び総合病院に勤務したのでした。

どちらかといえばキツく見られる私。

物事をハッキリ言う私は、仲良くなるまでにはキツい、
厳しいと思われがちですが、実は傷つきやすくて
繊細だったりするのです(笑)

外科といえば、体育会系で強い人が多いイメージを
皆さんもお持ちではないでしょうか。
そんなイメージで私は外科病棟勤務を選びました。

体育会系でしっかり者に見られがちだった私ですが、
新人の時にはどちらかといえば失敗も多く、
仕事も出来た方ではありませんでした。
実はまあまあ鈍臭くて天然・・・(笑)

そんなキャラもあったせいか、周囲の方々や先輩方には
とても可愛がっていただき、恵まれた環境の中、
成長を実感し充実した毎日を送っていました。



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【目次】
■序章『看護師トモ子の副業ナースコール
■第1話『子どものころの夢=決心
■第2話『結婚の理想と現実・・
■第3話『死の覚悟をした出産
■第4話『フリーターとワンオペ生活
■第5話『職場復帰で感じた恐怖
■第6話『新世界!ネットワークビジネスとの出会い
■第7話『まさかの投資詐欺?!
■第8話『儲かる魔法はない!
■第9話『DX・CX
■第10話『これぞインターネット集客
■第11話『最終章
■追記『薬機法とネットワークビジネス

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