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10.地域完結型医療

■地域完結型医療について、あなたの考えを述べなさい。


■地域完結型医療(400字相当)

現在、患者は都市の大病院に集中する傾向があり、医療費の無駄遣い、医師不足、病床不足などが問題となっている。そのデメリットを解消する仕組みとして地域完結型医療があるが、まず求められるのは、医療のIT化の促進だ。診療のリモート化は、患者の大病院への集中を防ぐだけでなく、密を避けるという「withコロナ」の時代の要請でもある。また、今日の超高齢化社会においては、医療のネットワーク化も重要だ。都市の病院と地域の医師、介護施設が情報を共有することで、高齢患者のQOL(生活の質)を保つ細やかなケアが可能となる。さらに地域完結型医療においては、どんな患者にも適切なプライマリケア(初期対応)を行える、かかりつけ医が不可欠だ。また、訪問看護師の増員、施設の充実を図ることも質の高い在宅医療の実現につながるはずだ。(351字)

■地域完結型医療(600字相当)

現在、患者は都市の大病院に集中する傾向があり、慢性疾患を持つ高齢者が長期入院するケースも多く見られる。こうした病院完結型医療においては、医療費の無駄遣い医師不足、救急患者のための病床不足が問題となる。そのデメリットを解消する仕組みとして、地域完結型医療があるが、どのように推し進められるべきだろうか。まず求められるのは、医療のIT化の促進だ。診療のリモート化は、患者の大病院への集中を防ぐだけでなく、密を避けるという「withコロナ」の時代の要請でもある。また、今日の超高齢化社会においては、医療のネットワーク化も重要だ。都市の病院と地域の医師、介護施設が情報を共有することで、高齢患者のQOL(生活の質)を保つ細やかなケアが可能となる。さらに地域完結型医療においては、どんな患者にも適切なプライマリケア(初期対応)を行える、かかりつけ医が不可欠だ。現在、医師会などが研修制度を設けているが、今後は予算・法制化を含め、国の強力な支援が望まれる。また、訪問看護師の増員、施設の充実を図ることも質の高い在宅医療の実現につながるはずだ。(465字)

■地域完結型医療(800字相当)

地域完結型医療とは、患者の住み慣れた地域や自宅で、その生活を支えながら行う医療を指す。これに対し、入院によってケガや病気の完治を目ざすのが、病院完結型医療だ。現在、患者は都市の大病院に集中する傾向があり、慢性疾患を持つ高齢者が長期入院するケースも多く見られる。そのため医療費の無駄遣い医師不足、救急患者のための病床不足が問題となっている。地域完結型医療は、こうした問題への対応策であるわけだが、どのように推し進められるべきだろうか。★問題解決において重要なことは、仕組み(システム・制度)、(人材)、(予算)、(施設)、情報などをいかにうまく活用するかだ。その観点から考えると、★まず求められるのは、医療のIT化の促進だろう。 診療のリモート化は、患者の大病院への集中を防ぐだけでなく、密を避けるという「withコロナ」の時代の要請でもある。また、今日の超高齢化社会においては、医療のネットワーク化も重要だ。都市の病院と地域の医師、介護施設が情報を共有することで、患者のQOL(生活の質)を保つ細やかなケアが可能となる。さらに地域完結型医療においては、どんな患者にも適切なプライマリケア(初期対応)を行える、かかりつけ医が不可欠だ。現在、医師会などが研修制度を設けているが、今後は予算・法制化を含め、国の強力な支援が望まれる。また、訪問看護師の増員、施設の充実を図ることも質の高い在宅医療の実現につながるはずだ。(607字)
 
※★印と★印の間にある、「ヒモノカシテジョージ」(人、物、金、仕組み、テクノロジー、情報などについての文章)は本来不要です。でも、この言い回しを覚えておくと、他の問題解決型の設問でも使えます。スパゲティ・ナポリタン的に弁当の中身(文字数)を増やすことができます(70文字以上も)。
 
 
※解決策を「ヒモノカシテジョージ」で整理してみる。
ヒト→かかりつけ医、訪問看護師
モノ→訪問看護施設
カネ→予算化
シクミ→プライマリケア、法制化
テクノノロジー→医療のIT化
ジョウホウ→ネットワーク化、患者情報の共有
もちろん、IT化などは、テクノロジーや情報に関わる仕組みでもあります。

■小論文弁当のレシピ

①地域完結型医療の定義を述べる ②その現状を示す(都市の大病院への患者の集中)③その問題点を示す(医療費の無駄遣い、医師不足、病床不足) ④その解決策を示す(IT化促進、ネットワーク化・情報共有、かかりつけ医・訪問看護師の増員など)



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