16.少子化問題
■少子化問題について、あなたの意見を述べなさい。
■少子化問題(400字相当)
少子化の問題は、近年の高齢化問題とあいまって、労働力不足による経済の縮小、現役世代への財政負担の増加が心配されている。こうした状況においては、まず行政の強いリーダーシップが望まれる。これは国の未来に関わる問題なのだから、法律の制定や制度の改革に早急に取り組むべきだ。国は現在、幼児教育・保育の無償化を実現している。だが、児童手当などについては、いっそう充実した支援が必要だ。また★少子化問題は、働き方改革や女性の社会進出とも密接に関わっている。★企業が、男性社員の育児休暇取得や女性の再雇用に対して積極的であることも重要だ。さらには住民同士で行う子育てボランティアなども、地域に根差した少子化対策として有効だろう。以上のように、国、企業、地域、家庭が一体となり、仕事と出産・子育てが両立しやすい環境を作っていくべきだ。(357字)
※文字数を減らすなら、二つの★印の間の文章を削る。
※国は2019年、消費税を10%に増税することで、幼児教育・保育の無償化を実現した。
■少子化問題(600字相当)
少子化とは出生率が下がり、若年層の人口が減る現象を言う。近年の高齢化問題とあいまって、労働力不足による経済の縮小、現役世代への財政負担の増加が心配されている。★その背景には、晩婚や非婚、DINKs(ディンクス)など、結婚や家庭に対する価値観の多様化がある。★では、少子化問題については、どのような対応策が求められるだろうか。これは国の未来に関わる問題なのだから、まず行政がリーダーシップを発揮し、法律の制定や制度の改革に取り組むべきだ。国は消費税を10%に引き上げることで幼児教育・保育の無償化を実現した。だが、児童手当や優遇措置などについては、いっそう充実した支援が必要だ。自治体においても、待機児童の解消に向け、保育園の増設や保育士の待遇改善が求められる。また少子化問題は、働き方改革や女性の社会進出とも密接に関わっている。企業が、男性社員の育児休暇取得や女性の再雇用に対して積極的であることも重要だ。さらには住民同士が相互援助を行う家庭訪問型のボランティアなども、地域に根差した少子化対策として有効だろう。以上のように、国、自治体、企業、地域、家庭が一体となり、仕事と出産・子育てが両立しやすい環境を作っていくべきだと考える。(512字)
※DINKsとは、Double Income(共働きで) No Kids(子どもを持たない)夫婦のこと。
※文字数を減らすなら、★印の間の文章を削る。
■少子化問題(800字相当)
少子化とは出生率が下がり、若年層の人口が減る現象を言う。近年の高齢化問題とあいまって、労働力不足による経済の縮小、現役世代への財政負担の増加が心配されている。少子化の背景には、結婚や家庭対する価値観の多様化がある。今日では晩婚や非婚、共働きで子どもを持たないDINKs(ディンクス)は、めずらしいことではない。では、少子化問題については、どのような対応策が求められるだろうか。国、自治体、企業、地域,という観点から考えてみたい。まず国だが、これは国民全員の未来に関わる重要課題なのだから、行政がリーダーシップを発揮し、法律の制定や制度の改革に取り組むべきだ。国は現在、幼児教育・保育の無償化を実現しているが、児童手当や優遇措置などについては、いっそう充実した支援が必要だ。また、自治体においても待機児童の解消に向け、保育園の増設や保育スタッフの増員・待遇改善が求められる。そして少子化問題は、働き方改革や女性の社会進出とも密接に関わっている。だから企業が、男性社員の育児休暇取得や女性の再雇用に対して積極的であることも重要だ。さらには家庭訪問型のボランティアや住民同士が相互援助を行うファミリーサポートセンターなども、地域に根差した支援策として有効だろう。以上のように、国、自治体、企業、地域、家庭が一体となり、仕事と出産・子育てが両立しやすい環境を作っていくべきだと考える。(587字)
※「国、自治体、企業、地域、家庭が一体となって取り組んでいくべきだと考える」という決めの言葉は、さまざまな社会問題や環境問題についての小論文でも使えます。覚えておくと、弁当の量や見た目を整える「スパゲティ・ナポリタン」として便利。
「ヒモノカシテジョージ」で解決策を整理してみる。
ヒト→スタッフの増員、ボランティアの活用
モノ→施設(保育園など)の増設
カネ→児童手当、スタッフの賃金アップ
シクミ→法律の制定や制度の改革、働き方改革、ファミリーサポート事業
ジカン→早急に
■小論弁当のレシピ
①少子化の定義を述べる。②現状(背景)を述べる。③解決策を述べる。(ヒモノカシテジョージに関連づけて)④国、自治体、企業、地域、家庭が一体となって取り組んでいくべきだ。
■別案:少子化問題(800字相当)
少子化とは出生率が下がり、若年層の人口が減る現象を言う。近年の高齢化問題とあいまって、労働力不足による経済の縮小、現役世代への財政負担の増加が心配されている。★少子化の背景には、結婚や家庭対する価値観の多様化がある。今日では晩婚や非婚、共働きで子どもを持たないDINKs(ディンクス)は、めずらしいことではない。★では、少子化問題については、どのような対応策が求められるだろうか。仕組み(制度)、物(施設)、金(税、賃金)、人(スタッフ)をいかにうまく活用するかという点から考えてみたい。まず、仕組みだが、これは国の未来に関わる問題なのだから、行政がリーダーシップを発揮し、法律の制定や制度の改革に早急に取り組むべきだ。国は現在、幼児教育・保育の無償化を実現しているが、児童手当や優遇措置などについては、いっそう充実した支援が必要だ。また、少子化対策についての仕組みの活用は企業にも求められる。少子化は、働き方改革や女性の社会進出とも密接に関わっている。企業が、男性社員の育児休暇取得や女性の再雇用に対して積極的であることも重要だ。さらに物、金、人についてだが、自治体においても、待機児童の解消に向け、保育園の増設や保育スタッフの増員、賃金アップなどの待遇改善が求められる。同時に家庭訪問型のボランティアや住民同士が相互援助を行うファミリーサポートセンターなども、地域に根差した支援策として有効だろう。以上のように、国、自治体、企業、地域、家庭が一体となり、仕事と出産・子育てが両立しやすい環境を作っていくべきだと考える。(659字)
※文字数を削るなら、二つの★印の間の文章は不要。
※「では、この問題についはどのような解決策(対応策)が考えられるだろうか。人、物、金、仕組み、技術、情報、時間などの観点から考えてみたい。まず人だが、……」というふうに「ヒモノカシテジョージ」を活用することで、かなりのゴハン量(文字数)を稼ぐことができます。
※ファミリーサポートセンターとは、子育て支援事業を行う組織(法人)のこと。区市町村から委託を受け、会員同士のマッチングなどを行う。
※文末の言い回し例は、多く知っていると、構成が楽です。
(求められる。望まれる。有効だ。必要だ。重要だ。不可欠だ。改善されるべきだ。急がれる。)
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