今世の生き様の先に
人間、いくら姿、形を変えたところで、その中身が変わっていなければ、人生が好転することはない、「無い」のである。
気分転換に、髪型を変えてみよう、住むところを変えてみよう、容姿を変えてみよう、仕事を変えてみよう、名前を変えてみよう、結婚相手を変えてみよう…。
これら、一瞬、気分転換になったとしても、永い長い人生の中での変化は「無い」。
「在る」のは、自分自身の中身、即ち、意識、思考、性根を変えることしか、人として成長することは出来ないことを推して知るべし。この真理実相をどう捉えられるか。表、見えるものを変えるのは簡単容易。然し、裏、見えないものを変えるのは至難の業。
「確かにそう。本当の自分は、中々変えられないです。変えるのが怖いんです。経験からそう感じます」
「いや、人間、環境を変えて、自分を変えることは出来ると思う。気分を変えることは大事なのではないでしょうか」
「確かにそうね。でも、環境を変えたところで、自分が変わっていなければ、起る結果は同じ、というのも分かる気がする」
…ほとんどの人間は、目先だけの勝利を手に入れようとしても、永い人生の真の勝利を目指すことはしていない。
これ、今世の生き様の先に、必ず来る来世があることを知らず認めず受け入れられないからだ。
従って、この世の人間社会の中だけの成功に目がくらみ、結果、何も得ることが出来ず、焦燥感に苛まれるだけの人生になってしまう。
これが真実。
次があることが心底分かっているのであれば、最も苦労し、中々変えられない、中々経験出来ないことに、今からでも着手することも出来るはず。
もし、今世で結果が出ずとも、来世に報われるやも知れぬ。
あくまでも人生の最終目的は生成化育、即ち自己成長。
この視座を獲得できた人生は、真の愉しみを得たも同然。
夢とロマンを胸に、実相を体得し、じっくりと本当の人生を生きてみよ。
そうすれば、中身が変わり、これまでとは異なる表現が出来き、まったく違った自分に変われる。
そのことを肝に銘じ、今日のこの日の一瞬一瞬を、自分自身の意識、思考、心の成長のために使い、真の変化を起します。
有難う御座います。