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教訓を生かすのか殺すのか
早く結果を出したいだろう。成功者となり、名声を得、多くの報酬を手に出来たらどれほど良かろうか。だが、なぜ、そうはならないのか。「こんなに懸命に努力をしているのに。自分ほどの人間が、なぜ取り入れられないのか」という話を良く巷で耳にする。「そうか。それは、相手や世の中に見る目がないからだ。そうだ。うまくいかないのは、自分の所為ではない。悪いのは、相手の方だ。」となる。そして「あいつがうまくいって、なぜ、自分はうまくいかないのか。自分はなんて不幸な人間なのか…」という話に展開してしまう。これを独りよがりという。隣人が早く結果が出ているように見えるだけで、それは自分には何の関係もないこと。何に振り回されているのか。こうした独りよがりへの気付きもまた、人生の教訓。人間一人ひとりのこの世における人生は、そう簡単には成功させてもらえない。なぜならば、それがこの世の実相だからだ。良くなるには、時間が掛かる。そして、それは大変で厳しい。しかし、悪くなるのは、いとも簡単で早い。失敗もしないで、恥もかかないで成功できる訳がない。人間関係も複雑怪奇で、そう簡単には仕上がれないように出来ているものと思った方がいい。その厳しさの中から学ぶしかない。それがこの世の真理。このことは何人も否定できない。この世における余程の成功者に見えたとしても、あの世で多くの咎めを受けていることの方が多いことも押して知るべし。従って、誰がそばにいようと、どのような境遇であろうと、全て自分自身のことでなのである。
そのことを肝に銘じ、今日一日を生きます。
有難う御座います。
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