人間の鎖
明日(2020年9月18日)のSSPCでは、Keynoteとして、「人間の鎖」について考えてみたいと思います。現在、旧ソ連ベラルーシの国内各地で13日、8月9日の大統領選での不正疑惑を巡ってルカシェンコ大統領の辞任を求める大規模な抗議デモが続いています。バルト3国のリトアニアで8月23日、首都ビリニュスから隣国ベラルーシの国境まで約30キロを参加者が手をつなぐ「人間の鎖」が起こりました。デモを続ける隣国のベラルーシ市民に支援の声を届けたのです。この日は1989年、ソ連からの独立を求めてバルト3国が長大な「人間の鎖」をつくった記念日。ラトビアやエストニアでも、人間の鎖をつくってベラルーシ国民に連帯を示しました。このニュースを見た瞬間、私は、電光石火が走りました。人間性の不思議に対する探究心に灯が着いたのでした。(藤井啓人)
Note>1989年08月23日、エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国は、200万人の市民が「人間の鎖」でバルト三国を囲み、ソ連から三国の独立を訴えた。バルト三国は、第二次世界大戦中はナチスに支配占領され、大戦終焉後は再度冷戦のなか、スターリン時代の冷酷極まりないソ連体制の支配下におかれ、文化も言語も奪われ、ナチス・ドイツと、旧ソビエト連邦、両側の強国から散々と酷い目にあってきた。何の罪もない多くの人たちが逮捕され、シベリアに抑留され、小国の悲しみの歴史を持っている。歌だけは母国語を許されていたので、エストニアは独立への想いを歌で表現する「歌の祭典」を地道に定着させてきた。1988年には、当時の人口の1/3にあたる各地から30万人以上の人々が野外ステージ「歌の原」に集い、3万人以上のエストニア人歌手が独立の願いを歌に託した。このことが革命の引き金となり、1989年08月23日、「人間の鎖」がバルト三国の首都リトアニアの首都ビリニュスから、ラトビアの首都リーガを経て、エストニアの首都タリンまでの距離およそ640Kmをエストニア人70万人、ラトビア人50万人、リトアニア人100万人の合計220万人の人々が手を結び、連帯と独立への意志を歌い続け、バルトの人々の独立への強い意志を全世界に示した。
人間の鎖(心の結束)が地球を救う~第10回記念SDGs超実践者委員会SSPC月例会&ミートアップ(2020年9月18日)
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ご参加を心よりお待ちしております。
幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者