秩序と領域の激変
多くの注目を集めたトヨタ自動車とソフトバンクの提携について、とてもよく洞察されていて良い記事がありました。
トヨタとソフトバンクの提携は、「全産業の秩序を激変させる異業種戦争の攻防」が始まる号砲が鳴らされた、と書かれています。
いち企業は他の産業から攻め込まれることを恐れているのではなく、自らも他の業種と融合しつつ、ある産業攻め込んでいくというマインドが必要であるのだと思います。
記事にもあるのですが、メルカリのようなシェアリング会社がクルマの最大の買い手になる時代がそこまで来ていることを考えさせられるものでした。
また、この記事の中は自動運転の開発手法についても書かれています。日本では、地方の道を実際に走らせてデータを集める手法が行われています。しかし、NVIDIA(エヌビディア)が行なっている手法は、仮想空間を利用したテスト環境でシミュレーションを繰り返すというものです。実際のデータを扱わないとしても、効率よくデータを蓄積できるのは後者であることは明らかです。
「人の飛び出し」などにおいて公道での走行実験でこのような急ブレーキが必要となる状況がそう多く起こらないのであれば、必要なデータは蓄積できません。しかし、仮想空間を利用するとなれば、多く起こらない状況であってもそれに対応できる自動運転ソフトを開発することは可能になると思われます。