飛び立つ鳥のように
春の嵐が過ぎ去ると共に。
飛び立つ鳥のように
あっという間に去ってしまった。
40年。
晴れの日。
40年。
雨の日。
40年。
風の日。
40年。
虹の日。
そして、
その40年の
最後の日には
嵐からの
穏やかな
春の晴天
だった。
新たな生命が
恵みの雨によって
芽吹きはじめていた。
この空が
40年すべてを
物語っている。
物語っていた。
一人一人に
感動の物語が
つまっている。
尊い尊い
私たちなのだ。
その物語を
未来が垣間見て
ほんの少しでも
感動を与えられたなら。
嵐の最中で
そのあと見せるはずの
春の晴天を
信じ抜くための
一助となれたなら
こんな素敵な人生は
ないのではないだろうか。
そんなことを
教えてもらうのだ。
いつも。
勇者たちの
一歩一歩から。
竹林からこぼれる
木漏れ日は
いつもきらきら
ゆれている。
40年。
最後の日も。
この無数のきらめきが
勇者たちの残す
感動の物語なのだ。
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