【日本選手権2019】Deck Tech : 長谷川圭の『エスパーコントロール』

カネタク牧場随一のやる気勢である長谷川。カラーリングやデッキタイプに囚われず様々なデッキを使う彼だが、M20環境の締め括りとなる日本選手権ではエスパーコントロールを採用したようだ。

――――どうしてこのデッキを選んでしまったんですか?

やはりメタ上に《隠された手、ケシス》がいることは間違いなく、それに対抗するために、クリーチャー主体のデッキが流行るだろうと考えました。そこで、それらを狩るためにエスパーコントロールを選択しました。

《隠された手、ケシス》自体への対抗手段として《覆いを割く者、ナーセット》を4枚採用しています。《隠された手、ケシス》は思っている以上に色事故が起こりやすいデッキであり、それらをカバーしている《時を解すもの、テフェリー》などのドロー手段を《覆いを割く者、ナーセット》で妨害する狙いです。《ケイヤの誓い》で落とされないように、ケシス戦ではキャストしても能力を起動せず忠誠度5を保つようにしたら勝率が上がりました。

サイドボードの《夢を引き裂く者、アショク》は《風景の変容》デッキやケシス戦で投入します。《戦慄衆の将軍、リリアナ》は緑系相手やコントロール相手で追加の勝ち手段として使える用途の広いカードです。

――――クリーチャーデッキのほうが良いとは思わなかったんですか?

ケシス戦においてクリーチャーデッキは実は不利なのではないかと考えています。ブン回らない限りケシス側が間に合ってしまう印象ですね。

――――じゃあクリーチャーデッキは流行らないのでは?

今日の当たりは緑タッチ黒・緑タッチ黒・赤単・グリクシスコントロールだったので、メタ読みは合っていたと思います(1-3)。

――――赤単にはどのように負けたのですか?

《永遠神の投入》を2枚引いたのですが、相手がクリーチャーを引かず火力だけで焼き殺されました。このカードはプレイヤーに撃てないから弱いですね。インスタントですらないし。

――――ちゃんとプロのデッキをコピーしたんですか?

はい。ベースはAndrea Mengucciのコピーです。サイドの《肉儀場の叫び》を緑系が増えると予想して《ケイヤの怒り》に変更しています。これはメタ的にも正解だったと思います。

メインボードでは《覆いを割く者、ナーセット》を確実にキャストするために、《平地》1枚を《島》に変更しています。

――――さっき白マナ出てなくて負けてましたよね?

白マナが出ていたとしたら今度は青マナが出ていなかったので。

――――今どんな気持ちですか?

大きい大会にコントロールで出たことがなかったので、経験値が貯まってよかったと考えています。

――――ありがとうございました。

本大会での経験を糧に、さらなる飛躍を遂げんとする長谷川。今後の活躍に期待である。

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