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ともだちのバンド名を勝手に改名させるためにめっちゃカッコいいバンド名を考えてたら夕方になったことがあります。

息子(0)がルーツレゲエのベーシストみたいなノリ方をしている。最近お気に入りの音楽をかけると息子(0)は体を揺らしている。音楽にノッている。しかも拍の取り方を見ていると裏を感じている。小学生くらいになった時に同級生から茶化されてそのノリ方をやめなければいいけど。かっこいいから。

ともだちのバンドのラジオ番組に出たら昔話に花咲いて自分たちの世代のライブハウスシーンは…みたいな話になりかけたんだけど、お互いにまだまだ枯れていく存在じゃないんだからそんな話はまだ早いなと思った。

King Gnuのライブ観にいったら当たり前のように歌も演奏もめちゃ上手いし、表情とかずっとカッコいいし、演出もぶっ飛び迫力でくらったわ。なんか、コテンパンにやられた。テンション上げるために行ったのにちょっと落ち込むレベルで凄すぎた。とりあえず朝からひとりでスタジオ入ってめっちゃギター弾いた。

久しぶりに前に住んでた街を自転車で散歩したら、この街に引っ越してきた時にコロナがはじまって終わるちょっと前に出ていった街だということに気がついた。コロナ期間で潰れてしまった街の老舗銭湯が(おそらく)若者に買い取られてリニューアルオープンしていた。銭湯とかサウナとか最近すごいね。素っ裸のおっさんと小中学生の溜まり場だったのがオシャレになって帰ってきた。

梅田の地下街のゲームセンターで『忍者くん』というゲームをプレイしてみた。調べてみたところ1984年のゲームだそう。タイトルが可愛いかったのと、なんとも言えないドット絵の可愛さに魅かれて、数あるゲーム筐体の中から『忍者くん』を選んでプレイした。500円かけてステージ4まで行くのに1時間くらいかかったかな。で、やめちゃった。その10日後くらいに無性に『忍者くん』をプレイしたくなったのでわざわざ梅田まで出向いてまたあの地下街のゲームセンターに向かった。梅田に向かう電車に乗ってる時はもう『忍者くん』のために電車に乗ってる自分がおかしくて仕方なかった。「この令和の時代に『忍者くん』のことをここまで考えてるのは自分くらいだろうな」なんて考えながら電車に揺られた。ゲームセンターに着くと一目散に『忍者くん』の置いている薄暗い通路まで歩いていった。すると既に小太りのおっさんが背中を丸めながら『忍者くん』をプレイしていた。『忍者くん』をプレイできない怒りや悲しみよりも先に心の中に浮かんだ感情は歓喜だった。この世の中に、この時代にぼくの他に『忍者くん』のことを考えているおっさんがいることにぼくは歓喜した。その感情だけで満たされてその日は帰った。

ともだちの芸人と飲んでたらまた別の同期の芸人を連れてきてくれて最終的に何故かその同期の芸人とコンビニの前で二人きりで缶チューハイを2本づつ飲んでから帰った。バンドマンも芸人もみんな酒飲んだら熱くなったり感情的になったり。燃えてるところは一緒なんだな。

いろんなスポンサーがついてるともだちが企業のイメージがあるので身につけるファッションのカラーやフォルムに縛りがあって大変だ。という話をしていた。色んなところに気を配れる彼はその日薄いパープルのTシャツを着ていた。「これは誰にも文句言えない色」らしい。

ともだちのバンド名を勝手に改名させるためにめっちゃカッコいいバンド名を考えてたら夕方になったことがあります。

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金城昌秀
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