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サウナに入ってたら世の中の風潮に気付いた話

友達が元気なさそうにしてたのにあまり上手く対応できなかった。今度一緒にサウナでも行きたいな。

サウナの何が好きかをこの前ひとりでサウナの中で考えてたらわかったのが、男しかいないのが良いんだろうな。てこと。

男から見たら「どーでもいい」ことって結構世の中に溢れてて、例えばそれは、やたらと高いくせにめっちゃ量の少ないパスタの上に乗ってる6粒くらいのイクラと謎のハーブっぽい香りの粉とか。月に一回のポイント2倍デーとか。二つ以上買ったら付いてくるトートバッグとか。UVケアとか、カロリーオフとか、多少の汚れとか。あとは可愛いかどうかとか。

ほんと「どーでもいい」ことに付き合わされてることが多いよ。実際。

まあ、そういったモノたちを「嫌い!」てほどでもないし、女性の中にもそういったものたちを「どーでもいい」と思ってる人はいるかも知れない。それに、目に毒って感じでもないから許されてるんだけど、実際のぼくの本音は「どーでもいい」てところかな。あってもなくてもいいものがやたらと溢れてる。

ショッピングモールや駅の近くのファッションビルなんかも一階は全部女性が好きそうな「可愛い」モノしか置いてないし。その次に置いてるとしたら子どもが好きそうなモノ。大人の男が好きそうなモノなんて8階とかまで行かないと置いてないでしょ。ていうか8階に置いてあるメンズアイテムですら女性が好きそうな男モノばっかりだし。

結局本当に大人の男が欲しいモノなんてのはどんなに都会でも駅から15〜20分歩かないと置いてないからね。これマジで。

タバコ吸える喫茶店とか、釣具、サバゲーアイテム、プラモデルとか。もう世界から無視されてる気さえする時があるよね。

サウナだってそうですよ。最近は女性向けに綺麗でおしゃれな雰囲気のサウナとかも作られ始めてるけど、ああいうところって無駄に値段高いし、なんかオシャレにステータス振ってたりしてて落ち着かない。

今日は珍しく文句が多いです。

そういったオシャレサウナは別として、女性客が来れないサウナってのは本当に男にとって「どーでもいい」モノが置いてないんですよ。どこの国の誰が作ったかもわからんヒーリングミュージックとか流れてないし、脱衣所なんて無音です。聞こえてくるのは数秒で鳴り止むドライヤーの音とか、「病院行った方が良くないですか?」て思うくらい苦しそうなおじさんの咳とか。女とヤったヤってないの話をする大学生の話し声とか。

みんな他人に興味がない。そもそも素っ裸になって丸出し状態で今更見栄を張る意味もないしね。そこにあるのは最低限お互いが不快にならない程度のマナーくらい。

サウナ内で流れてるテレビだって誰も見てない。ただ流れてるだけ。一見無駄のようでそれは一応必要だったりする。見てないのについてるテレビって男が1番好きなテレビの状態だからね。女性の多くが1番嫌うテレビの状態でもあるけど。お母さんとかすぐ消したがるでしょ。テレビ。でもね、ついてるだけでいいのよ。あれは。

あと、外気浴のための椅子とか、ホームセンターで売ってるプラスチックの白くてシンプルなあのプールサイドに置いてるやつね。いいのよ。あれで。ハンモックみたいなのいりません。必要以上にプラスアルファのオシャレさよりも最低限の利便性でいいんです。なんでぶら下がるんだよ。バカかよ。でもハンモックがあったらそら使うよ?バカだから。でもなくても困らない。それでいいんです。

何が言いたいかというと、サウナというのはぼくにとって「女性が好きそうなモノに付き合わなければならない風潮からの解放」なわけ。そこに男同士の気遣いはあるよ。でも女性への気配りとか気遣いが全く必要ない。あんなに粋で自由な場所はないよ。

それくらい世間の風潮にうんざりしてるのかも。

だから、元気がない友達がいたら一緒にサウナでも行きたいなって思うんです。素っ裸で丸出しでなんの会話をするでもなく、ただただ流れてるだけのテレビを見て一緒に過ごしてあげたい。救うとか慰めるとかいらないんです。黙って一緒に汗かいて終わり。男ってそういうもんです。

で、帰りにラーメン食ってビール飲んで電車乗ってお互い自分の家に帰っていく。それでいいんです。たぶん。

いや、それがいいんです。絶対。

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金城昌秀
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