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「流れるプールって、潜ったら楽しいんじゃないの?!」と考えて溺れちゃった小学生の僕の話
夏になりまして、みなさんは暑さの真っ只中にいることと思います。
僕も同じで、毎日(え〜…、マジですか…)と心の中で引いています。
それくらいでしか、日本の暑さには対処できません。
あとはこまめな水分補給とか日傘とかでしょうか。
そんな日に行きたい場所、みなさんはどこだと考えますか?
ジャスコ?ダイエー?イオンモール?
いいえ。どれも違います。正解は『プール』ですね。
存分に水遊びができるともっぱら噂のプール。
あなたの地区の中でも、水が多い施設としては上位なのではないでしょうか。
その売りは何よりも『安全性』だと思います。 安全に遊べて涼しい、これ以上の贅沢は求められませんね。
しかしその昔、僕はプールで溺れてしまった過去があります。 そんな話を今日はしたいです。
多分小学校低学年くらいだったと思います。ギリギリかけ算はできたと思います。九九をクラスの誰よりも早く唱えられることを生きる意味だと思っていた頃です。 家族でとあるプール施設に遊びに行きました。 そこには多種多様なプールがありました。
その中でも一際人々の目を惹いていたのが『流れるプール』です。 みなさんの心の故郷にもきっと、あると思います。流れるプールが。
先祖代々、脈々と続いてきたあなたの血のそばで、流れるプールも流れていることでしょう。
僕は初めてその存在を見た時に、その原理が意味分かりませんでした。 (これはなんで流れているのだ…?)(人が歩き続けているから流れが発生しているのか…?)など疑問に感じつつ、「でもまぁ、楽しいから、どうでもいっか〜🤟」くらいにしか考えてなかったと思います。 小さな頃から、今を生きてますね。
しばらく流れに身を任せつつ、時には流れに逆らいつつ(人生みたいですね)、プールを嗜んでいた僕には、あるアイデアが頭に浮かびます。
それは、 (流れるプールで潜水したら、かなり楽しいのでは?) というものです。
想像してみてください。 潜水すれば、自分だけの世界になります。そこでゆらゆらと潜水泳ぎをする。さらに、人々の脚の隙間を優雅に通り抜けられる。ほら、楽しいでしょう。なぜか今、あなたの頭の中には、人魚みたいな僕のビジュアルイメージが浮かんだことと思います。
早速僕は、流れるプールで潜ってみました!
…すると何が起きたか。
流れてくる人々の脚に蹴り飛ばされました。 そして、体が回転してしまい、どちらが水面か分からなくなってしまいました。 こういう状態を人々は何と呼ぶか。そう、『溺れている』です。 流れるプールで溺れてしまいました。
まぁ別にそこから大事には至らず、何とな〜く水面に上がれたんだと思いますが、幼いながら人々の脚で蹴飛ばされるという体験は、当時は衝撃的でした。
「溺れかけた!」と騒ぎ立てるのも苦手だったので、多分誰にも言わなかったんじゃないでしょうか。
頭の中で優雅な人魚だった僕は、悲しみの涙を浮かべることとなりました。リトルマーメイドに出てくる人魚の悲しみも、少しは分かった気がします。
いかがでしょうか。 安全だと思っていたプールにも魔物は潜んでいるものです。みなさんは、気をつけて遊んでくださいね。ちなみにその3年後に僕は、水泳教室で天下を取ります。そして、小さいキッズたちを尻目に肉離れを起こします。