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『生粋の脚シビレニスト』が語る人間が最も無防備な瞬間

人間が最も無防備な瞬間って、いつだと思いますか。
おそらく第一位は『眠っている時』でしょう。
これは不動の一位でしょうが、寝ている時は大概身を守れる安全な場所で眠りますので、 無防備ランキングにエントリーするのもずるい気がします。

僕が最近よく思う「無防備な瞬間」は、「脚が痺れている時」です。
みなさんは最近、脚、痺れていますか。
最近の僕は、すっごい痺れるんです。
なんで?生活習慣関係している?医学的な問題?やばいやつ?
いや、今に始まったことではないんですが。

よく正座を続ければ脚が痺れるイメージがありますが、 僕はどんな座り方でも脚を痺れさすことができる、強者なんです。 生粋の脚シビレニストです。
人の脚を何かしらのタイプに分類するなら、僕は確実に電気タイプでしょう。
地面タイプの攻撃には2倍のダメージを、爽快なSEと共に受けるはずです。

お家の床に座って作業している時も、よく脚が痺れます。 だから、トイレに行きたいなって思って立ち上がると、 まず脚が痺れるというアクションが挟まるので、 トイレに行きたくなる直前に立ち上がっては遅いわけです。
数分間、脚の痺れが取れてから歩行を開始できるので、余裕を持ってトイレを計画しなければなりません。

なんと大変なわがままボディなのでしょう。
脚が痺れている間は無防備なので、もし僕の家から家財を盗みたかったり、 襲い掛かりたい時には、脚が痺れている時がおすすめです。

脚が痺れている時って、対処方法が無くないですか? 一応揉んでみたり、脚を伸ばしてみたりしますが、効きません。 有効な行動パターンはただ一つ『願う』です。

(もしかしたらこの痺れはこのまま一生消えないかもしれない…お願いします…消えてください…助けてください…どうか、救いを…)

そう願って痺れが過ぎ去るのを待つしかありません。
人間はなんと未知なる存在の前に無力なことか。

僕の脚痺れのルーツは結構昔まで遡ります。
高校生の頃って、よく体育館で全校集会とか講演会とかってあるじゃないですか。 あれが苦手だったんですよ。だって脚シビレ二ストですから。
先生の話を聞いている時はずっと床に直に座っていないといけないのです。

体育座りをしていて脚が痺れてきて、次はあぐらを組んでみてそれでも脚が痺れてきたり…、と試行錯誤を繰り返すのです。
そして、脚が痺れて来たなって時に限って、先生の話が終わろうとするんですよ。
そして、先生の話が終わったら、何が待っていると思いますか。

そうです。「起立」です。 無理です。立てません。
だって脚痺れているんですから。

忘れもしない実話なのですが、話が終わって、「起立!」と言われたあとに、 僕は脚が痺れた状態で無理矢理立ち上がろうとして、 上手く立ち上がれずにめちゃくちゃ転んでしまったことがあります。
よろけて転んで、隣の子にダイレクトアタックしました。

あの時は確実に、体育館内の時が止まっていましたね。 体育館に響く大男の転倒の残響、忘れもしない音の記憶です。

いかがでしょうか。
みなさんも脚が痺れた際は、自分が無防備であることを忘れずに、
身を守ってくださいね。
ちなみに僕は、脚が痺れて悶えている他の人の姿を見るのは大好きです。

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