cTraderでEA作成 ~単純論理で利益は出るのか~EA検証実施編
今回は前回作成したEAで実際に利益が出るのかっていうのを検証していきたいと思います。
また検証を通じcTraderの機能について説明出来たらなと思います。
最適化
cTraderの機能として任意のパラメータの値を総当たりで検証し最適な値を提示する機能があります。
やり方も簡単で
①検証するパラメータ
②パラメータの範囲
③検証する期間
④検証時に利用するCPUリソース
を指定しボタンを押す事で実行できます。
事前準備
[1] 「cTrader」-「Automate」-対象のcbot-「+」をクリックしてインスタンスの追加を実施
[2] 通貨ペアを聞かれるので今回は「XAUUSD」を選択
これでcbotを動かすインスタンスが作成できました。
インスタンスというのはcbotを動かす最小のシステムとなります。
この機能のおかげで同じcbotを別々のパラメータ・通貨ペアで動作させる事が出来ます。
①検証するパラメータ ②パラメータの範囲
次に最適化するために検証したパラメータを指定していきます。
その前にパラメータというのはGUI上では下記キャプチャに表示されている部分の事を挿しユーザが独自に変更できる部分となります。
今回は決済・発注用とロスカット用にそれぞれBBの値を変更しておりましたので、2つのグループが表示されています。
今回はそれぞれの
・Periods
・Standard Dev
のパラメータを最適化していきたいので
①対象インスタンスを選択した状態で、「最適化」タブを選択
②「パートナーズ」ボタンをクリックし
・Periods
・Standard Dev
のみチェックを付ける
③チェックを付けたパラメータの検証する範囲を設定する
今回は
・Periods:14-200
・Standard Dev:1.5-3
としたいと思います。
以上で最適化する際のパラメータ設定は終わりとなります。
記事通りの設定をしているとパラメータは下記画像と同一となっているかと思います。
③検証する期間
次に最適化する際に検証する期間を設定します。
検証する期間は上にある
・日付を変更する
・緑色のバーをスライドさせる
という方法があります。
デフォルトでは当日から一か月間が選択されています。
今回はデフォルトでとりあえず実施しようと思います。
④検証時に利用するCPUリソース
最後に検証する際に利用するCPUリソースを設定します。
ここを設定しておかないとスペックが低いPCの場合 cTraderが停止する可能性があるので、自身に最適なリソースへ設定してもらえたらなと思います。
私の環境では50%が安定しているので50%で設定しています。
最適化実行
準備が出来たので最適化を実施していきます。
やり方は簡単で、右上にある再生ボタンを押せば実行できます。
実行すると検証したいパラメータの範囲で総当たりで実行されていき結果が表示されます。
最適化完了については残り時間が0sと表示されると終了となります。
今回は1240通りのパラメータを検証しており全てマイナスとなってしまいました。
ただ気を付けて頂きたいのは
・検証した期間であくまでマイナスなだけであって他の期間では利益が出る可能性はあります。
利用するパラメータの選定
先ほど1240通りのパラメータが出力されました、
結果を参照して利用するパラメータを自身で選定しても良いのですが、
cTraderでは任意の規則に則り自動でパラメータが選定出来る機能があります。
機能を利用するには、
①「基準最適化」を選択し任意の規則を選択
今回はデフォルトの設定である
・最大利益:最大
・最大口座残高ドローダウン(%):最小
・勝利取引件数:最大
を選択した状態にします。
②「最適なパスの自動選択」にチェックを入れる。
すると規則に一番適合されたパラメータが自動的に選定されます。
この状態では未だcbotにパラメータが反映されていないので、
選択されたパラメータの右にある「適用」ボタンを押下し反映させます。
バックテストの実施
ではパラメータの最適化が出来たので今度はもっと長い期間でバックテストを実施します。
①「バックテスト」タブを選択-「設定」を選択し
・必要証拠金
・利用するデータソース
・スプレット
を設定
今回は下記設定で実施します。
・必要証拠金:1,000$
・利用するデータソース: 1分足ブローカチャート
・スプレット:固定 ブローカが最後に提示したスプレット
②期間を最適化の際に実施した方法で設定
今回は、1年間で検証してみようと思いますので
01/01/2020-31/12/2020
と設定します。
これで準備は出来たので最適化と同様再生ボタンをクリックし実行します。
バックテスト結果
結果は資金が1ヵ月も持たず無くなりましたw
理由は色々あると思いますが、またまた長くなったので理由の検証は次回にしたいと思います。
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