「TETSUYA KOMURO ARCHIVES」レポート2
『K盤』[DISC 2] 1995
この一枚は全て1995年リリースのものです。厳密には8ヶ月間。
1995-1996年が、小室哲哉の全盛期だと思ってます。
01. 篠原涼子 with t.komuro 「もっと もっと…」1995
今となってはしっとりしてるのもいいけど、若い僕には物足りなかった思い出。
02. TRF 「Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~ (Original Mix)」1995
TRFが盛り上がってた最後の曲の印象。現にこのアーカイブでも最後のTRF。ちなみにこの頃はまだ小文字でtrfである。良い。
中学校の頃、部活の友人がこのCDをくれるくれるって言ってくれなかった謎の思い出がある。くれるって言い始めた理由もくれなかった理由も謎だ。
03. H Jungle With t 「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント "2 Million Mix"」1995
これまた言わずとしれた名曲。歌ってるはダウンタウンの浜ちゃん。
この歌はHEYx3にTKがゲストで来た時に、浜ちゃんが「僕にも曲書いて」って言ったことから始まったプロジェクト。最終的に7週連続首位という偉業を達成。小室哲哉のプロジェクト能力すごいですね。
歌詞も珍しく入ってくる歌。二人とも忙してヘトヘトだったんだろうな、って当時から思ってた。大人って大変だなって。
「がっかりさせない期待に応えて〜」の早口部分は、僕ら世代はみんな言える。
最後に松ちゃんが浜ちゃんとの出会いをボソボソしゃべります。当時は「わ!なんかあの松ちゃんが真面目に語ってる!」って思いました。(前年に出た「遺書」の一部でも同じ事を思った)
今だと驚かないけど、それくらい当時の松ちゃんは尖ってたし普通ぽいことをしなかった。
年末の紅白にもGEISHA GIRLSの姿で乱入。
とても好きな曲です。
04. hitomi 「CANDY GIRL (ORIGINAL MIX)」1995
hitomiのデビュー曲です。
当時TKサウンドは日本中を席巻していました。いつの間にか小室ファミリーと呼ばれるようになっていました。一人(TK)がたくさんのアーティストに楽曲を提供することに因ります。
そんな中「自分なりの応援するアーティストを作ろう」という僕が見つけたのがこの人でした。CDTV(当時の僕らの必須番組)で今度デビューするという触れ込みでこの歌が流れ、「よしこの人ビジュアルもいいし、応援していくぞ」となんだか強引に応援し始めました。
この後hitomiはなかなかヒット作に恵まれず、応援しているアーティストが売れると鼻が高いような文化にいた自分は、一緒に長い間苦しみました。(こわい)
05. 内田有紀 「Only You (Original Mix)」1995
良い歌です。かわいい。今聞くとすごく表現力を感じる。その後大人になり女優として再ブレイクしたのがわかる気がする。
人気絶頂の内田有紀がさらっと歌を出して大ヒット。hitomiと苦しみました。(こわいこわい)
内田有紀といえば、ドラマ「半熟卵」の主題歌「TENCAを取ろう! -内田の野望-」(小室プロデュースではない)がとても好きだった。
https://www.youtube.com/watch?v=CpgSdxHKiXk
この頃はテレビやラジオから流れるものに毎日ワクワクしてた。カネコはちなみに中学生。現在の自分を形成してる大きな要因にもなっている。
06. GEISHA GIRLS 「炎のミーティング」1995
GEISHA GIRLSといえば坂本龍一プロデュースですが、GEISHA GIRLSのアルバムにTKも参加していた様子。知らなかった。
ちなみにGEISHA GIRLSのアルバムのクレジット見たらそうそうたるメンバー。当時ダウンタウンも追っていた僕は、興味もあまりないこのアルバムを持ってた。
ちなみにGEISHA GIRLSのデビュー曲は漫才のネタの(誘拐)のフレーズがサンプリングされて使用されている。
07. 翠玲 「恋をするたびに傷つきやすく・・・」1995
サビをわずかに覚えている程度。とても小室ぽい。
08. H Jungle With t 「GOING GOING HOME “Original Mix”」1995
これまた名曲。カラオケでも時々歌うくらいなので逆に懐かしさがない。
09. hitomi 「GO TO THE TOP (ORIGINAL MIX)」1995
ああ、久しぶりに聞いた。当時の実家のコンポまで思い出します。
この年に出したアルバムタイトルにもなっています。
10. 篠原涼子「Lady Generation (Original Mix)」1995
篠原涼子はこの頃には存在感を増していて、満を持して出した曲。かっこいい。
しかしこれが篠原涼子x小室哲哉の最後の楽曲となる。
小室を好きすぎて、「あ、外されたんだ」という認識だったが、今思うとそれだけでもないのでしょう。
11. globe 「Feel Like dance (ORIGINAL MIX)」1995
新時代の幕開けです。globeのデビュー曲。
ついに小室先生が自分が入ったユニットを作りました。英語早口専用の男性もチームにいます。(マーク)
これまた初めて聞いた時にたまげました。「小室もメンバーに入ってるしこれだ!」と推しが変わっていくのです。
これまでの音楽より、ピロピロ言ってて好みだった。
12. H.A.N.D. 「Prime High」1995
テレ東のasayanで小室オーディション系のコーナーがあったのですが、その番組の最後にTKプロデュースのラップグループがデビューします!って軽く告知してたのが最初で最後の記憶。
聞くとメロディがしっかりあるラップで、クレバとかあの感じ。
先生色々したい人だったんだな。
13. 華原朋美 「I BELIEVE (RADIO EDIT)」1995
これまた大物が登場。愛称は朋ちゃん。小室の彼女として登場。恋人公言スタイルが斬新。
ちなみにこれはデビュー曲ではない。
もうこの辺は小室ファミリーってだけでずっと聞いてた。PVは大雪。
『T盤』[DISC 2] 1995-1996
まだまだ1995年は続きます。
01. 安室奈美恵 「Body Feels EXIT」1995
当時勢いを増していた安室奈美恵が小室ファミリーに。もう誰も止めれない状態です。レアルにフィーゴきちゃったよという感じ。
今のAKBと違って握手なんかできなくても曲とアーティストの魅力だけでオリコンを席巻していました。CD買うのも一人一枚で良い時代。(当たり前)
安室ちゃんについてこないだまとめましたが、こうやって他のアーティストを並べて見ると、小室のパワーってものすごいな。
02. 坂本龍一×小室哲哉 「VOLTEX OF LOVE」1995
二人が共作した曲。こうやって世界標準の人ともコラボします。
ちなみに教授の曲ではBEHIND THE MASKが好きです。
話変わりますが、いつかハニカムで藤原ヒロシがブログで「J-POP時代を築いたアーティストと会食。当時シンセサイザーを輸入するのに〜」のようなことを書いていた(と記憶している)。裏原キッズ時代を通った僕は、二人がつながったことが嬉しかった(人違いの可能性もあるが・・)。
対談かな?と思ってたが、特に何も掲載されず、今検索しても何も出てこない。
03. globe 「DEPARTURES (RADIO EDIT)」1996
globeの4曲目です。
もうこれは神曲でした。
当時はラジオが最速のメディアでした。すでにglobeにどっぷりでしたが、これを聞いて「ああなんていう曲なんだ・・」と感動すら覚えました。こういう少し悲しい曲がこの人の真骨頂だと思う。本人がものすごい明るいパリピみたいな感じでないので、こういった切ないような悲しいようなしっとりした曲の方が、細かいところまで調整が行き届くんではないでしょうか。
「この曲が今日発売される!」って友人から聞いて、大雪の中、最寄りのCDショップに行きました。自転車もこげないほど雪が積もってたので、友人たちと歩いていきました。長靴に雪が入ったり途中雪合戦が始まったりしました。今だとインスタにアップするんでしょうけど、当時はもちろんスマホなんかなく、そういった行為や記憶はそこにいる人だけで楽しむものでした。
いつもなら自転車で10分くらいで着くのですが、雪道を(遊びながら)歩くので1時間くらいかけてCDショップに着きました。お店は閉まっていました。店頭の近日発売CDのポスターを見ても、まだまだ先の発売日でした。みんなで友人に文句を言いながらまた1時間くらいかけて帰りました。(突然の過去日記)(気に入ったエピドードなのでこっちで詳しく書きました)
04. 華原朋美 「I'm Proud (Radio Edit)」1996
朋ちゃんは彼女という立場もあり、小室ファミリーの看板のような存在になっていました。PVにも特別に毎回彼氏は登場します。
ここで当時の看板アーティスト達の性質を僕なりに↓
安室(エース)、華原(彼女枠)、globe(本気)、TRF(大御所)
人気以外のいろいろなパワーを考慮すると、この辺りが横並びだった印象です。その下にhitomiなど。
05. 安室奈美恵 「Don't wanna cry」1996
飲んでミスティオ。いやー名曲ですね。前奏もかっこいい。
安室x小室ではこれが一番好きです。
これが3月発売。来月からカネコは高校生になります。
06. dos 「Baby baby baby」1996
これも久しぶりに聞いた!dosは現KABA.ちゃんが在籍したダンスユニットです。当時椛島さんは男の姿で踊ってました。
これもasayanから生まれたユニットです。この時期は小室プロデュースでデビューできれば一攫千金という空気があったので、相当な応募が来ていました。今で言うAKBやエグザイルのような状態でした。今のそういったグループはグループ自体が売れてるのでそこに入れば個人もほぼ自動で売れるというシステムですが、小室プロデュースは毎回ソロやユニットのアーティストを0から作り出していました。それをしかも(ほぼ)一人の作曲家の力で実現していたことがものすごいことだと思います。
番組内で、後にメンバーに受かるasamiの応募ビデオのダンスを見て、小室が「ちょっと止めて」って言ってじっくり見ていたのを覚えています。ちなみにこのasamiと小室は数年後に結婚します。
07. H Jungle With t 「FRIENDSHIP」1996
これもよく聞きました。少しアジアな感じ。
H Jungle With tはこれでおしまい。
08. hitomi 「In the future」1996
hitomiさん頑張ってます!懐かしいなー。
思い入れがありhitomiのシングルは意地でも全部買ってました。
気持ちはglobeに夢中でした。
09. 華原朋美 「LOVE BRACE」1996
名曲。小室の真骨頂。
これは後に出るアルバムタイトルにもなっています。厳密にはシングル・カットで発売されました。(自分の記憶力結構すごい)
10. hitomi 「by myself (STRAIGHT RUN)」1996
hitomiの名作。好きです。
なかなかヒット作が飛ばせず、葛藤している本人と曲の雰囲気がマッチしている印象。hitomiの中では一番好き。
11. 大賀埜々 「Close to the night」1996
完全に忘れていた曲。良い。
ジャケットを覚えてる程度で、曲自体は覚えてなかった。
12. globe 「Can't Stop Fallin' in Love (STRAIGHT RUN)」
globe無双の頃です。
1stアルバムを出した後でも勢いが全然なくならず、安心していた時期。(どういう立場)
この頃からKEIKOが攻めのメイクやヘアスタイルをしたり強引に垢抜け始める。
13. 円谷憂子 「Mystery of Sound (Original Mix)」
これに至っては知らない歌。
小室先生はこういう声が好きよね。
20万枚売れたらしい。小室にしては少ない印象けれど、最近のヒット作でいうと安室奈美恵のHeroが売上10万枚弱、DL75万なので、いかに当時みんなが音楽にお金を使っていたかがわかる。
怒涛の1996年が終わりました。
二本記事を書いてみて、かなり時間のかかる記事となりました。
けど自分で読み返してもとても楽しく、多くの小室哲哉好きに読んでもらいたいと思いました。
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