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女性の健康~おすすめ書籍「シングルマザー、その後」

24時間テレビを見ると、夏休みの終わりを感じます。たくさんの人の想いのつまった素敵な夏の時間ですね。

たまたたFacebookで著者の記事を読んで、手に取った「シングルマザー、その後」をご紹介します。


本書は、著者のシングルマザーとしてのはじまりの紹介とともに、神原文子氏からの「女性の貧困元年っていつだと思います?」という問いかけからはじまります。

女性の貧困元年とは、1985年男女雇用機会均等法ができ男女平等が実現したと思った年だそうです。
こんなとらえ方をしたことがなく衝撃を受けました。
日本のシングルマザーは世界で一番働いているのに、世界で最も貧困に喘いでいるそうです。

必死に働いて子どもを育て上げた、また子育て中のシングルマザーに共通するのは、正規雇用に就くこともかなわず、子育てを終えた後の穏やかな時間が待っていてくれない、待っている見込みがないこと。
コロナ禍がさらにおいうちをかけます。
その理由が、次の強いメッセージとともに、本書で紹介されています。

男性に扶養され、子どもを産み、家事と育児を担い、父母や義父母、夫の介護要員としての「役割」を果たせば、女性は存在価値があることになる。

シングルマザー、その後

社会は、女性を『産む人』としか見ておらず、『人』として見ていないのです」

シングルマザー、その後

フランスの手厚い子育て支援の背景には、「社会の子ども」という徹底した哲学があるそうです。
なんだか温かい言葉だなと思いほっとしました。
日本では「家の子ども」という考えが強くで、自分の子育てに精一杯で、よそのお子さんまで支援できないのが実情です。

通して感じたのは、シングルマザーとして登場してくる彼女たちの健康を、誰がどうやって守るのかということでした。
過労、精神的負担、孤独、不眠、感染のリスク等々、多大なリスクにさらされつつ、なすすべもなく生きることを与儀なくされています。自分が倒れたらすぐにでも今の生活が終わりを告げてしまうにもかかわらず、そのリミッターをチェックすることすらできない環境というわけです。

それはあまりにも悲しすぎる。
自分の体を知っていたわり、実は人知れず困っていることを語りあうことで英気を養い、それを行動に変え、活躍し続けてもらう、本当の女性の活躍とは何かを問いながら、仕事をしていきたいと思います。

うちの社長がよくいう言葉で、社長は、それを日々体現しています。

見ているだけではツマラナイ
イヤなら変えてみる
目指せ、「First Penguin」!

弊社社長の言葉

私は、ファーストペンギンタイプではないなと自覚していますが(笑)、信じたファーストペンギンに続けるペンギンでいたいとな思います。

みんなが最初に飛ぶ必要はないですし、もしかしたら、取り残されているかもしれない人に対しても何かが提案ができるコンサルタントでいたいと思います。


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