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2024年 運転して最も楽しかった三菱トライトン

 2024年に乗ったクルマの中で最も楽しかったのは、三菱のピックアップトラック、トライトンです。
 最新のクルマなので、舗装路を他のクルマと一緒に走っている時には特別に身構える必要は何もありません。自分のスマートフォンをBluetoothでつなげて、CarPlayを起動してSpotify経由で好きな音楽を楽しみながら運転するような親しみやすさも備わっています。

 気になってくるのはボディの大きさ、特に5360(GSRグレード。GLSは5320)ミリという全長でしょう。ボディの大きさを意識するのは、パーキングエリアで白い駐車枠に停める時です。枠には全く収まり切りません。

 でも、オフロードコースでの走破性は圧巻でした。4輪駆動システム「スーパーセレクト4WD-Ⅱ」を駆使し、急な上り下り坂や大きな岩が連続する道、凹凸が連続し、3輪しか接地しないような過酷な場所も難なく走り切ってしまいました。助手席の三菱自動車のインストラクターさんの適切な指示があってのことですが。

 でも、現実にはそんな非日常的な状況を走らなければならなくなることは稀でしょう。あったとしても、日本のそうした状況では4輪駆動の軽トラックが用いられています。
 非日常は、日常ではないから楽しいのです。トライトンは楽しいけれども、所有は想像できません。だから、三菱自動車にはトライトンのレンタカーを始めてくれたらうれしい。夏のキャンプや冬のスキーにトライトンで走っていったら、どれだけ盛り上がるでしょうか。新幹線の駅や空港などで借りることができたら助かりますね。

 三菱自動車が主催するオフロードドライビング教室なども面白いと思います。発展させて、トライトンを運転して向かい、目的地では様々なアウトドアアクティビティが楽しめるツアーもあったら、もっとワクワクしてくるでしょう。所有から使用へと、人とクルマの関係性が変わっていっても存在感を高めることができる素質を秘めているのです。

 トライトンの楽しさは悪路走破性の高さだけでなく、非日常を走ることにも宿っています。

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金子浩久書店
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