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実用性と高性能を両立させるというコンセプトは健在 試乗ノート#17 フォルクスワーゲン ゴルフGTI
・初代から続く、ゴルフのスポーティ版。ノーマル版ゴルフの2ボックス型ボディの使いやすさ、合理性などを損なうことなく、強化されたエンジンと足回りを組み込み、実用性とスポーティドライビングを高次元で両立させるというコンセプトは不変。
・多くのフォロワーを生み出した。
・速さだけならば、途中から設定された4輪駆動化されて6気筒エンジンを搭載する「ゴルフR」の方が速い。しかし、高出力化した横置き4気筒エンジンで前輪を駆動するというGTIのフォーマットは、この8代目まで変わらない。
・どこにもGolfのエンブレムなりプリントが見当たらないのは、GTIをブランド化させようとしているからなのだろう。ポロも同じ。
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○ 良い視界。運転しやすい。実用的。
○ 穏やかでありながら、コーナーとアップダウンの連続するワインディングロードでは余裕を以てハイペースを維持できる絶妙なハンドリング。
○ XDS(ブレーキLSD)の効能が大きい。XDSは先々代のGTI以来の電子制御デバイスで、前輪駆動車に特有のアンダーステアを軽減させている。
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X エンジンのレッドゾーンは6600回転からだが、7000回転は回って欲しい。
○ ターボ過給の隔靴掻痒感はなく、アクセルペダルを踏み込んでいくと力強くクルマを引っ張っていく。
○ ツインクラッチタイプのAT、7速の「DSG」が大きな特長となっている。Sモードで走行中に強めのフットブレーキを踏み、ペダルから足を離した瞬間にギアが一段落ちる。そのタイミングが次の加速ピッタリに設定されており、胸がすく。
○ 「実用性の高さと高性能を高い次元で両立させる」というGTIの命題を、8世代目なりに達成している。
・ チェック柄シートは“お約束”なのだから、発展させてグレンチェックやブラックウオッチなど他の柄なども選べたら楽しい。
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