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10年10万kmストーリー 第92回 予定調和的なオリジナル至上主義に陥っていない ポルシェ911カレラ(1995年)25年4万km
ポルシェ911のような長く造り続けられているクルマにはファンも多く、乗り続けている理由も人それぞれだ。空冷エンジンを積んでいる1995年の911カレラに25年4万km乗り続けているオーナーさんに会った。
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自宅ガレージの壁には、さまざまなイベントに参加した際のゼッケンが何枚も貼られていて、大きな棚にはパーツや補修用品などが収まっていた。隣にはMINIが停まっていて、日常的な用途ではこちらに乗っている。
助手席に乗せてもらって、走り出した。シートがレカロ製のものに交換されていることから始まって、独自のパーツがいくつも装着されている。
眼の前のダッシュボードやグラブボックス、ドライバーの前のメーターパネル、ティプトロニックのシフトレバーとゲートなどにはカーボンパネルが貼られている。メーター本体にクロムメッキされたリングが嵌め込まれているのは、たしかオリジナルではなかったはずだ。
中でも眼を釘付けにされたのは、ダッシュボード中央部分に吊り下げられるように取り付けられているアルパイン製カーナビだ。
「ナビはこれで3台目です」
スエード調の布を張ったケースに寸法もピタリと収められているのが見事だ。自作したのだろうか?
「業者に造ってもらいました」
そのナビも、スマートフォンを接続して、ナビアプリを使っている。ナビ機に内蔵された地図ソフトはやがて古くなり、どこかで書き換えアップデートを施す必要が出てくる。新しく、賢い使い方だ。
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「どちらにしようか、PCCM(ポルシェクラシック・コミュニケーション・マネージメント)と迷ったのですが、画面の大きさからこちらを選びました」
PCCMは、昔のポルシェのダッシュボードにピタリと収まる1DINサイズのポルシェ純正カーナビだ。スマートフォンを接続してAppleCarPlayやAndroidautoが使え、ナビ以上の機能も備わっている。モニター画面サイズが小さいので、ナビゲーションは矢印による指示となる。
昔の911オーナーにはクルマのオリジナリティにこだわる余り、便利なアクセサリーを装着して使うことに拒否反応を示す人も少なくない。PCCMは、その点をうまく突いている。
「新しいものには興味がありますし、便利なものは取り入れたいですからね」
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