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試乗ノート #6 レンジローバースポーツ・オートバイオグラフィD300
・3代目にフルモデルチェンジ。
・3代目はレンジローバーと同じ「MLA-Flex」シャシーを用いる。
・パワートレインは3リッター直列6気筒のガソリンとMHEV(マイルドハイブリッド)付きディーゼル、そのガソリンのPHEV版などが揃っていて、2024年にはEV(電気自動車)も登場する予定。
・すべてのグレードに、エアスプリングと電子制御ダンパーが組み合わされたエアサスペンションを備えることになった。
・「オートバイオグラフィD300」(税込み車両価格1457万円)というグレードの試乗車には170万6490円分のオプションが装着されていたので、価格は1627万6490円になる。
・山口県下の一般道と自動車専用道を併せて4時間試乗。
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・D300と呼ぶように、ディーゼルエンジンは最高出力300馬力と最大トルク650Nmを発生する。
○エアサスペンションの効能は大きく、とても好ましい。すべてのショックの角が取れ、ナチュラルに姿勢を整えてくれる。
○レンジローバーよりも引き締められていて、運転操作に対する反応がダイレクトだが、とても快適だ。
○3リッター6気筒のディーゼルも二重丸。モーターが発進や加速時にディーゼルエンジンをアシストしてくれるので、滑らかに加速していく。
○特に、停止時などにアイドリングストップしていたエンジンが再始動する際の振動やノイズなどがほとんど感じられなくなったので、MHEV化の効能は大きい。
○エンジン自体も最新のディーゼルだけあって、特有のノイズや振動などはほとんど皆無に抑えられている。
・試乗車にはオプションの副変速機(価格は6万円)も装着されていた。副変速機でローレンジモードを選ばなければ走れないようなオフロードには今回は出なかったが、オフロードを走る機会やロングツーリング(出先での天候や道路状況の変化が読めない)が多い場合は検討に値するだろう。
・また、燃費と快適性に有利なディーゼルMHEVと悪路を前にして車高を上げて踏破力を確保でき、乗り心地を快適にするエアサスペンションの組み合わせはグランドツーリングに最適の組み合わせだ。
○インテリアは、レンジローバー・ヴェラールで展開された“リダクショナリズム”ほど禁欲的ではない。それでも、他社のクルマよりははるかに抑制的で、チーフクリエイティブオフィサーのジェリー・マクガバンならではのインテリアに仕上がっている。音声操作を積極的に使い、慣れてくれば従来型よりも使いやすいはずだ。
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・初代から、文字通りの“レンジローバーのスポーティ版”として仕立て上げられてきたが、3代目もそれは揺るがない。レンジローバーには、どんな速度域や状況下でも包み込まれるような極上の快適性が備わっている一方で、レンジローバースポーツには快活な運動性がある。どちらも、共有している基本性能自体のレベルが高いので、特別な要求でも設定しない限り不満を感じることはほとんどないだろう。そして、そのレベル自体がフルモデルチェンジを経るたびに上がってきているので、不満に感じること自体が少なくなってきているのと同時に、レンジローバーとレンジローバースポーツの差異そのものも以前ほどには感じにくくなってきていることが体感できた。
・オプションや装備などが豊富に用意されているが、それらをひとつずつ納得して選びながら“世界に一台だけの”自分のレンジローバースポーツを発注できるコンフィギュレーターシステムがあれば、豊かな購入体験になるだろう。
・個人的な必要性と好みでは、副変速機やアダプティブオフロードクルーズコントロールなどは選びたいが、23インチタイヤやディプロイアブルサイドステップキットなどは選ばない。タイヤはオフロード走行のためには20インチがベストだと思うし、サイドステップキットも59万8840円という価格を考えると必要ではなくなる。
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