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アルピナ“最後のニューモデル”B3GT/B4GTをドイツ本社で誂えたい

 アルピナとして最後となるニューモデル「B3GT」と「B4GT」が発表されました。アルピナという名前とブランドは2026年からBMWが所有することになるので、創業したボーフェンジーペン家による経営は2025年一杯で終了することがすでに発表されています。

 アルピナは60年の歴史を持ち、日本へは46年前にニコルオートモビルズによって初めて「B7ターボ」が輸入されました。

日本輸入第一号車のB7ターボそのもの

 昨今の自動車を巡る情勢の大きな変化によって、これまでのようなビジネスを展開するのが困難になるからという判断が働いたようです。ただ、だからといってブッフローエの工場を閉鎖するとか従業員を解雇する予定もないというので、たとえば新たに「ボーフェンジーペン自動車」といったようなブランドを立ち上げて“電動化&自動化時代のアルピナ”を新たに製造していく可能性もゼロではないと現時点では想像することもできるのです。

家業はタイプライター製造業だった

 本日のメディア内覧会ではアンドレアス・ボーフェンジーペン現CEOがビデオメッセージで、2026年以降のビジネスについて次のように語っていました。

「2026年以降は、これまで販売してきたアリピナ車のレストア、関連パーツ販売、以前から続けてきたワイン製造、そしてアルピナクラシックブランドの各種グッズ販売などを行っていきます」

 つまり、これまでのようなBMWを高度にチューンしたアルピナを新車で購入できるのは2025年一杯となるのです。先だって発表された大型クーペの「B8」は発表当日に売り切れたほどです。

 ただ、大型SUVの「XB7」、発表された「B3GT」と「B4GT」、ディーゼル版である「D3GT」と「D4GT」はまだオーダー受付中とのことなので、欲しい人は急いだ方が良いでしょう。

 もし、僕がその立場だったら、予算と時間に糸目を付けず、“自分だけの1台”を誂えますね。アルピナはカタログに掲載されていない注文にも柔軟に対応してくれるそうですから、凝りに凝った1台を仕立て上げることができます。吊るしを買うだけではアルピナの醍醐味を半分しか楽しんだことになりません。

 できれば、ドイツのブッフローエを訪れて、本社工場で担当者と1対1でじっくりとビスポークしてみたいですね。そして、1年後だか2年後だかの完成に合わせて渡独し、現地で受け取ってヨーロッパを思う存分にドライブ旅行した後に、どこかの港で日本向けの船に乗せ、自分は飛行機で帰国。また日本で登録し直して乗るのです。アルピナはそうした希いにもきっと応えてくれるはずです。いかがでしょうか?


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金子浩久書店
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