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MINIにEV専用ボディのMINI ACEMAN登場

 4月の北京モーターショーで大々的に発表されていたMINI ACEMANが日本でも販売され始めました。

 MINI ACEMANは、EV(電気自動車)専用ボディを持っています。3ドア専用のCOOPERに対して、ACEMANは5ドア。

 BMWが造ってきた歴代MINI COUNTRYMANやCROSSOVERなど5ドアMINIの特徴を受け継いだフォルムを持っていますが、北京ショーでの発表を少し離れたところから見ていると少し引き締まった感じがしました。

 4つのタイヤのホイールアーチにはマットブラックの樹脂のオーバーフェンダーが装飾的に加えられています。COOPERがクラシックミニのイメージを活用しようとしているのに対して、ACEMANはそれを基礎としながらも現代的なSUVテイストでまとめられようとしています。

 ACEMANには、EV専用プラットフォームが使われています。サイズもCOOPERとCOUNTRYMANの間にあります。例えば、2,605メートルのホイールベースはCOOPERよりも8cm長く、COUNTRYMANよりも8.5cm短いので、文字通り中間サイズです。

 モーターとバッテリーの組み合わせは、COOPERのEV版に準じています。「PACEMAN E」が最高出力135kW、総電力量42.5kWh。「PACEMAN SE」が、最高出力160kW、総電力量54.2kWhとなっています。

 さらにEVはCOUNTRYMANにも設定されて、「COUNTRYMAN E」と「COUNTRYMAN SE ALL4」(4輪駆動)の2グレードがあります。

 COUNTRYMANにはCOOPERと同じガソリンエンジンが2グレード、さらにはディーゼルまであります。そして、COOPERにはコンバーチブルもあって、ガソリンの「C」と「S」があります。

 個人的にはコンバーチブルで乗るEVの爽快感と一体感に魅せられているので、ここはMINI COOPERのコンバーチブルにもEVをぜひ追加して欲しいですね。

 北京のブースではチラッと見えている「COUNTRYMAN JCW ALL4」の日本仕様導入も予定されていて、価格も667万円と発表されています。

 これで新型MINIは、COOPER、ACEMAN、COUNTRYMANの3モデルを構え、16ものグレードを擁する一大ブランドとなりました。

 今までも、MINIは豊富なモデルとボディタイプを揃えることがありましたが、今回の4代目はEV専用のACEMANが加わったことと、COOPERとCOUNTRYMANにそれぞれEVモデルが設定されたことで、電動化が一気に進み、その結果として選択肢が増えました。隙が見当たりません。

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